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キリストが現代に生まれ変わってサラリーマンに?と思ったら、違った。
キリスト教信者が、現代のビジネス環境のなかでサラリーマンとして葛藤があるようなとき、どうするか、ということを書いている本だ。
むしろ、「もしキリスト者がサラリーマンだったら」というほうが正しいと思う。
キリスト教信者として倫理的に許されない行為を強要されたら、あなたはどうする? 法律に違反する仕事をやらされるとなったら?
などと、いろいろな辛いシチュエーションでの、キリスト教徒としてのサラリーマンの対処の方法を小説として書いている。いじめにあったら、とか不当な理由で地方転勤させられたら、とか。
それぞれのケースで、キリスト者が取るべき行動が示されている、ということになる。
ただ、実際、いくつかのケースで私には納得できないものがあった。これは、私がキリスト教徒でないからなのか。それとも作者(牧師)がリアルワールドを理解していないからなのか。その辺はあきらかではない。
ただ、こういう見方もあるのか、と思わせる、不思議な本だといえる。
お勧め度:☆☆☆1/2 あなたは、信仰と仕事と、どちらをとりますか?
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>むしろ、「もしキリスト者がサラリーマンだったら」というほうが正しいと思う。
そうですね、まさにその通りだと思います。著者は「もし、キリストが同じ立場ならばどう考え振る舞ったのだろうか」という視点で書き進めたのではないでしょうか。
「WWJD?」というものがあります。これは「What Would Jesus Do?」ということで、「キリストならどうしたのか?」と問いかけるものです。
「イエス・キリストに従う」ことは「キリストの行き方に倣うこと」と言えるでしょう。
>あなたは、信仰と仕事と、どちらをとりますか?
スゴく重い問いかけのように感じますが、この文章の「信仰」の部分を「家族」「配偶者」「信念」「自分の大切にしているもの」と置き換えて考えてみると理解しやすいと思います。
長々とコメントすいません。