2010年09月18日

小川一水 煙突の上にハイヒール (9/2010) ☆☆☆☆

煙突の上にハイヒール

煙突の上にハイヒール

価格:1,575円(税込、送料別)


* 小川一水
* 光文社
・ISBNコード: 9784334926731

ちょっと未来のガジェットが出てくる日常が描かれる作品集、といえばいいだろうか。

タイトルから何を連想するだろう?
カバーの絵を見れば一目瞭然ではある(ストーリーとはちょっと違うシチュエーションではあるが、なるほど、ということだ)。
個人用のヘリコプターが開発され、実用化されている時代の話になる。
Mewというのが個人用のヘリコプター。普通のOLの宿原織香は、失恋をきっかけにMewを入手した。振られたOL、というか結婚詐欺師にだまされていたOLなので、時間だけは沢山ある。 
織香は、Mewで飛ぶことでストレス解消をしていた。
会社の同僚の貴和子に知られてしまったが、貴和子にも応援されることになった。そして織香はMewで大きな事件に出くわす…。
設計とかレギュレーションなどがしっかり説明されていて、違和感なく受けいれられる。

楽しく読める表題作だ。


それから、猫に付ける小型カメラ。
これについてはちょっと腑に落ちない部分が残った、まあいいだろう。

ロボットとの一時の交流は、心をなごませてくれるし、一瞬起きる疑念をほっとさせてくれる。それからメイド型ロボット。新しい世界を作り上げている。

最終話の「白鳥熱の朝に」この作品は、読んでいてじんとくる。パンデミック後の世界の話だ。
昔は終末戦争モノの作品もよく読んだが、これはポスト・パンデミックの世界を描いている。
そうなってしまったときのレギュレーションもなるほどと思わせる。そして人間の無力さも見える。なにより希望があるのが素晴らしい。


というわけで、ちょっと未来かもしれない、でも現代にできてもそれほど違和感のないガジェットや出来事がならんでいる。
楽しめる作品に仕上がっている。


おすすめ度:☆☆☆☆ あなたも個人用ヘリで飛んでみませんか?
煙突の上にハイヒール


ラベル:小川一水
posted by 濫読ひで at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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