2010年04月10日

吉田修一 横道世之介 (3/2010) ☆☆☆☆


横道世之介
吉田修一
毎日新聞社
1,600円 (税込 1,680 円)
発行年月: 2009年09月
ページ数: 423p
ISBN: 9784620107431

⇒2010 年 本屋大賞にノミネート!


最初にこれを読み始めて思った。この作品は、和製のフォレスト・ガンプでは?と。
読み進めて行って思った。いや、フォレスト・ガンプではない。なぜなら彼は歴史上のイベントに名を残したり、目撃者になることもない。
むしろ彼は市井の一般人からも忘れられてしまう存在だから。
だがそれは世之介に問題があるわけではない。
世之介に関わった人間は、彼によって少しだけ幸せになれるかもしれない。
世之介そのものは狂言回しだ。

物語は世之介の視点で語られたり、別の人間の視点で語られる。
この語り手のスイッチんついてはそれほど気にならない。
むしろ世之介が今後どうなっていくのだろう、ということに非常に興味をひかれていく。

この話は新聞連載だったようだ。 もっともっと枚数が欲しかった。世之介が大学を出たあとに、どんなことが起きたのか。人々のどんなエピソードに彼が直接間接にかかわったのか。
そんなエピソードを加えたうえでのエンディングにできれば、より面白かっただろう。

おすすめ度:☆☆☆☆ 親しく関わった人々にも日常では忘れられてしまう。でもどこかで存在を思い出してもらえる。 そんな感じの世之介です。彼自身の幸せをもっと追及して欲しかったです。





ラベル:吉田修一
posted by 濫読ひで at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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