2010年04月03日

冲方丁 天地明察 (4/2010) ☆☆☆☆1/2


天地明察
冲方丁
角川書店 /角川グループパブリッシング
1,800円 (税込 1,890 円)
発行年月: 2009年11月
ISBN: 9784048740135

本屋大賞ノミネート作品。

江戸時代。男の名は安井算哲。あるいは保井春海。将軍に対して碁を指導する立場であり、その地位は本因坊道策と分ける。 一方、春海にはもう二つ没頭するものがあった。一つは算術。ある日、神社で関孝和の名を知り、それからというもの関の素晴らしさに畏怖しつつも、関に出題をしようと考える。そして関に出題することができたが、それは大きな過ちでもあった。

それから時が過ぎ、春海に大きな命が下った。改暦の検討だ。当時広く使われていた宣明暦はすでに狂いが生じていた。一方、昔中国で発明されたと言う授時暦のほうが正確だ、ということがわかりかけていた。 春海は、より正しい暦を作るために東奔西走する。天測を繰り返し、日本中を回る。そして計算に計算を重ねる。 暦、というのは実はものすごい利権が絡んでいる、ということに春海は気づく。そして、春海は暦に全精力を賭ける。 「天地明察」を目指して…

読んでいてわくわくする。素晴らしい。結果がなかなか出てこないこと、倒叙のように見せてさらに一捻りあること、など読み手の期待以上のストーリーを展開してくれる。

強いて言えば最後の最後のところにもう少し山があってもいいような気もするが、それがこの作品の価値を低めるわけではない。

良質のエンターテインメントだといえるだろう。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 暦はロマンです。そして利権の塊。



ラベル:冲方丁
posted by 濫読ひで at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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