2010年03月13日

伊坂幸太郎 SOSの猿 (3/2010) ☆☆☆


SOSの猿
伊坂幸太郎
中央公論新社
1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料
発行年月: 2009年11月
ISBN: 9784120040801

SOSの猿、というのは孫悟空だ。
何か問題が起こるとそこに現れる…

ひきこもりの青年を助けてくれ、と知り合いのおばさんに依頼された二郎。彼の専門は「悪魔祓い」だった。 一方、もう一つ物語がある。
一瞬にして300億円を損失した株誤発注事故の原因を調査する男、五十嵐真の物語だ。本当の原因は何か。彼はどんどん突き詰めて考える。誤発注の男は寝不足だった。それは隣の家がうるさかったから。なぜか?実は…  そしてその2つはどこかでつながってくる。

だが、そんな簡単な話じゃない。

どうしたんだ、伊坂幸太郎?

彼の作品は、途中にいろいろ細切れのエピソードが並びながら、最後にはパズルがぴったりはまる感じに仕上るのが通例だ。

だが、前回読んだ「あるキング」にもこの作品にもそういう構成がない。もちろん五十嵐の物語と二郎の物語は途中で交錯する。だが、それはパズルがぴったりはまった感じではない。
孫悟空はそこにいる、そしていない。 だがその孫悟空の存在が妙に希薄だ。そしてその説明にもあまり納得がいかない。

これは、コミックと交錯しながら書いた作品という。
そのせいなのかもしれない。だとしたらその試みは成功したとは言い難い。「モダンタイムス」は漫画雑誌に連載されていた。
あれは面白かった。それと比べるとどうもこれは受け入れにくい。ちょっと残念だ。

おすすめ度:☆☆☆ 伊坂ファン以外にはそれほどでもないと思います。

他の伊坂幸太郎の本の感想
http://tinyurl.com/yfg7zqx

SOSの猿


ラベル:伊坂幸太郎
posted by 濫読ひで at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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