2010年03月06日

永井するみ 悪いことはしていない (3/2010) ☆☆☆1/2


悪いことはしていない
永井するみ
毎日新聞社
1,600円 (税込 1,680 円) 送料無料
発行年月: 2009年03月
ISBN: 9784620107325

穂波は大手企業のOL。仕事のできるバツイチ上司、山之辺のアシスタントとして忙しく働いていた。 同僚の亜衣は穂波とは違って毎日を合コンなどで謳歌し、その内容をブログにアップしている。 その一方で、周りは、亜衣が山之辺を狙っていると穂波に告げ、穂波も心が揺れ動く。そんなとき、亜衣が突然失踪した。穂波は亜衣を探して動き回る…これが第一部。 
第二部はその後日談で、同じメンバーが違う場所で活躍する。穂波が襲われ、その原因がわからないので彼女は悩む。それ以外にも環境が変わったことで悩みは深い。 そして原因がわからないままに山之辺が…。


ストーリーとしてはちょっとそこまでは、という部分もないわけではないが、全体的には面白く読める。ミステリーとしてでなく、オフィス・エンターテインメントとして読んでいける。
ただ、第二部の山之辺はちょっと精彩を欠いている。それは作者が意図している部分もあるだろう。

山之辺自身が変わってしまった、という部分と気持ちが落ち込んだ穂波から見える山之辺の姿が前ほどカッコよくみえなくなっている、という部分。

立場が変われば人の性格や行動も変わるし、悩みがあるときには輝いていた相手もくすんで見えたりする。恋心を抱く相手に彼女がいる、などがあれば特にそうだろう。

それがうまく浮き出している。そこは作者の筆力といえるだろう。
結末(というか謎解き)は少し強引。まあ、それはそれでいいのかもしれない。

お勧め度:☆☆☆1/2  誰にでも悩みがあります。上司でも部下でも、OLでも派遣社員でも。




posted by 濫読ひで at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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