2010年02月21日

和田竜 小太郎の左腕 (2/2010) ☆☆☆1/2


小太郎の左腕
和田竜
小学館
1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料
発行年月: 2009年11月
ISBN: 9784093862585
小太郎の左腕

「のぼうの城」

の作者による作品。
戸沢家の猛将、林半右衛門は、戦いのあとで落ち延びて行く途中に老人と不思議な少年に助けられた。その少年こそが小太郎だった。
小太郎は種子島のいい腕を持っているようだ。だがそれを確認することはできなかった。


その後、鉄砲競べの機会があり、小太郎の腕を知ることができたが、小太郎を抱えることはできなかった。

だが戦いが激化し、半右衛門はどうしても小太郎を必要とすることになった。 そこで彼は自分の信念を曲げ、ある行動に出る…


無能に見える男が実はものすごい才能を持っている、というのは「のぼうの城」と同じようなパターンになっている。この話は小太郎を主人公に据えるのではなく、彼を見出した半右衛門の目から語られるところに特徴がある。半右衛門は、読者とともに小太郎の秘密を見出していくのだ。

戦国の世は敵との間にある種の友誼が結ばれている、という形で物語が語られる。勇者は勇者を知る、ということだろう。 

そして小太郎は人並みになる。人並みになる、とは、人並みの喜びだけではない、悲しみも苦しみもすべて引き受けるということだ。得たのは喜びだけではなかった。とくに大きな代償を払うことになったのだから。

おすすめ度:☆☆☆1/2 小太郎の今後が気になります。

小太郎の左腕
ラベル:和田竜
posted by 濫読ひで at 11:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家ら行&わ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「小太郎の左腕」和田竜
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