2010年01月30日

江上剛 渇水都市 (1/2010) ☆☆☆



渇水都市

江上剛
幻冬舎
1,700円 (税込 1,785 円) 送料無料
発行年月: 2009年09月
ISBN: 9784344017290

渇水都市

ビジネス小説の巧者、江上剛の書いたSFビジネス小説とでも言えばいいだろうか。
世界的な水不足に対して、海外の水メジャーが日本にも進出した。 日本の地方自治体の財政破綻を救う名目で、水道が外資系企業に売り渡さてたのだ。
その結果、水道代は高騰し、水を買える者と買えない者の間に格差が出来上がってしまった。 その中で謎の病気が発生した。 海原剛士は、水道会社に勤めながらもその謎を追い始める。 そしてダムの水源で信じられない出来事が発生した…


途中までは普通の近未来ビジネス小説として読んでいた。実際このような設定でいくらでも展開の仕方はあるだろう。 だがこの作者は変わった方法を選んだ。ビジネス小説を、SFというかファンタジー風に変えてしまったのだ。
もちろんこのアプローチもありうるだろう。この形を取ることによって初めて成し得たことも多い。 だが、個人的にはこのような形にしたことで、かえって読者の共感を失っているのではないかと思う。
普通に陰謀を追いかけ、弱者を助け、ロマンを追ってみたり、仲間の裏切りにあって窮地に追い込まれるような形のビジネス小説というアプローチができたのではないかと思うのだ。

未来の設定であったとしても、あえてこのような荒唐無稽な方式を取ら無くても十分に面白い作品になっただろうと個人的には思う。

その点で惜しい小説になってしまったと思う。

おすすめ度:☆☆☆ ビジネス小説だと思わないで読んでください。

渇水都市


ラベル:江上剛
posted by 濫読ひで at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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