2009年12月19日

三浦しをん 星間商事株式会社社史編纂室 (12/2009) ☆☆☆☆1/2


星間商事株式会社社史編纂室
三浦しをん
筑摩書房
1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料
発行年月: 2009年07月
ISBN: 9784480804204
星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室は、文字通り会社の社史を作る部署であり、社内の閑職だ。
主人公は川田幸代。29歳のOLだ。実は腐女子だ。腐女子、という単語は昔と比べると知られていると思うが、一応説明しておくと、男性どうしの恋愛小説やコミック(BLと呼ばれる)を好み、同人誌を集めたりするような女性のことだ。 
実は三浦しをんも筋金いりの腐女子なのだが、それはおいておこう。 

幸代が同人誌を作っている、と知った上司の本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」
本間課長の原稿には、なにやら示唆があるようだ。幸代たちは、いろいろ会社の過去を調べるうちに、会社の秘密がだんだん明らかになってきた。そして妨害工作が…
果たして、幸代たちは、真実の社史を発行することができるだろうか?

三浦しをんは、この作品をずいぶん楽しんで書いたのだろう。
彼女の実体験がそのまま使える作品になっている。たとえばコミケの記述は、体験しなければとても書けない。腐女子小説として、サスペンス小説として、書いているほうが楽しんでいたのだろうと思う。

もちろん、読むのも楽しい。会社の秘密を明らかにした上で裏社史をどうする、というのは手に汗を握る展開になる。さすがに直木賞作家、ストーリーの運びもうまくできている。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 社史編纂がこんなにスリリングな仕事だったとは!

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星間商事株式会社社史編纂室


ラベル:三浦しをん
posted by 濫読ひで at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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