2009年12月13日

柴田よしき ドント・ストップ・ザ・ダンス (12/2009) ☆☆☆☆1/2


ドント・ストップ・ザ・ダンス
柴田よしき
実業之日本社
1,700円 (税込 1,785 円) 送料無料
発行年月: 2009年07月
ISBN: 9784408535524
ドント・ストップ・ザ・ダンス

保育園の園長兼探偵の花咲慎一郎のシリーズ。
花咲の保育園に、浩太郎という男の子がいる。その父親の並木、ペンネーム見城は元作家、といか売れない作家で、離婚してなんとか子育てをしている。ある日、並木が襲われ、入院した。花咲はなんとか元妻に連絡をとろうと東奔西走する。

一方で、美味しい仕事が来た。 あるパティシェの身辺調査だ。
それだけでいいお金になる。そんなうまい話があるわけが無い、はずだが…。

2つの全く関係ないはずの事項が交錯し、事件が複雑化していく。

こういう設定であるから、どこかで事件が交錯するのだろう、と思ったらまさにそうだった。
オカマの環に聞きこみをしたところ、大変なことがわかった。あまりに都合よく話が展開するきらいもあるが、それは作者もなんとなく後ろめたいようで、「アソー菌に感染したのかな」などといわせている。
アソーというのはおそらく麻生龍太郎のことだろう。作者の別シリーズに出てくる敏腕刑事だ。
(所轄刑事・麻生龍太郎
http://hidebook.seesaa.net/article/106518534.html
ちなみに環は、別の場面でも都合のいいところで登場している。

被害者の筆名が見城だったり(そのわりに出版社が実業之日本社であるところも笑える。何か私怨でも?と勘ぐってみたりして)、なんとなく楽しんでいる雰囲気も感じられる。作者も楽しみながら書いているのだろう。連載は一年半にも及んだようだ。
結末を含め、あちこちにご都合主義的なところがないとは言わないが、読み応えがあり、しっかりと楽しめる小説に仕上がっている。

ところで、野添奈美医師を結婚させてしまうのはなぜなのだろうか? そのまま退場させる、とは思いにくいので、彼女の新婚生活が事件になり、そしてまた花咲が登場する、というあたりが次作か次次作になるのかな、と思った。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 世の中、そんなうまい話はないですね。

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所轄刑事・麻生龍太郎  ☆☆☆☆1/2
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ドント・ストップ・ザ・ダンス


ラベル:柴田よしき
posted by 濫読ひで at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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