あるキング
著者: 伊坂幸太郎
出版社: 徳間書店
サイズ: 単行本
ページ数: 221p
発行年月: 2009年08月
ISBN:9784198627799
本体価格 1,200円 (税込 1,260 円) 送料無料
あるキング
毒舌で知られるあのトヨザキ社長が激賞していた。 そんな本があるのか! というわけで、かなり期待して読んでみた。
これは、野球の天才、山田王求(おうく)の話となる。
王が求め、王によって求められるということで王求。偶然、もうひとつの意味としては、王と求で球になる、というのもある。「からかわれるくらいの試練は楽々と乗り切らなくてはいけないだろう、そう思ったんだ」と父は言った。
仙醍(せんだい)キングスは、常にリーグ最下位に低迷していた。王求の両親は筋金入りのキングスファンだった。 彼らは、王求を育て、キングスに入れることだけに執念を燃やし続けた。
それまでは、どんなに連敗を続けても、どんなに屈辱的な試合を経験しても、耐えていれば、それでいい。いずれ、変わる。あるひとりの選手が入団し、大いなる変化を遂げるのだと確信していた。
そして王求は、その期待にこたえ、野球の才能を伸ばし続けた。小学生のときから、プロの球をホームランする。中学でも才能を発揮する。 ところが中学のある日、先輩たちからいじめを受ける。そこから王求の人生は大きく変わり始める…
確かに面白い。だが、短い。そしてあっけない。
プロに入ってからのエピソードが少なすぎるのだ。これは作者からすると確信犯なのだろう。
だがそれよりは、無理やりでもプロでもっと活躍するようなエピソードを増やしてほしかった。 そのほうが、より面白い話に仕上がっただろう。
多くの目から見て、いろいろなエピソードが同時に進行し、最後にぴたりとパズルがはまる。そんな伊坂幸太郎の面白さが、この作品にはみられなかった。それが残念だと思う。
お勧め度;☆☆☆☆ おーく、おおくをのぞむがいい!
あるキング
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