2009年10月31日

堂場瞬一 天空の祝宴 (10/2009) ☆☆☆☆☆


天空の祝宴
著者: 堂場瞬一
出版社: PHP研究所
サイズ: 単行本
ページ数: 326p
発行年月: 2008年09月
ISBN:9784569702216
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料無料
天空の祝宴

冒頭から、クライミングのシーンが出てくる。
これは、フリークライミングの話だ。

アメリカの北カリフォルニアに、ヨセミテという場所がある。そこは大自然が広がっており、大きな岸壁がある。 そこに『ザ・ウォール』と言われるところがある。山男にとって、そこは征服したい場所になっている。

岩本は、フリークライミングのジムで働いている。彼は娘婿だ。 そんな岩本に、夏海から電話がかかってきた。夏海の夫、江藤はヨセミテで昨年命を落してしまったのだ。 夏海は岩本に告げる。江藤の遺品のノートがあると。 岩本は、江藤のノートを見ても、彼の死が納得できなかった。 そして彼は、江藤に何があったかを知るため、ヨセミテへ飛ぶ。

ロッククライミング、フリークライミングというのは一般人にはなじみがない。そのため、こういう競技の小説を書く場合には、調査ももちろん大事だが、それ以外に、読者のために装備の説明とかも必要になる。それでも、読者にとってはちょっととっつきにくい部分が残ってしまうのは確かだ。
この小説は、そういうハンデを超えて「読ませる」。

ヨセミテの壁に挑戦する男たちの意地、そして思いが描かれている。その二人だけでなく、あとから重要な役割を果たす長尾や、彼をサポートするウィリーなどの行動も男らしい。
ちょっとご都合主義では、と思えるような設定もないわけではないが、そういう細かいことを考えずに、ぐいぐいと読ませる。

クライミングの経験のない人でも、ぜひ読んでほしい。

お勧め度:☆☆☆☆☆ ヨセミテ、一度行ってみてください。


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天空の祝宴
タグ:堂場瞬一
posted by 濫読ひで at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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