2009年10月31日

三崎亜記 廃墟建築士 (10/2009) ☆☆☆☆


廃墟建築士
著者: 三崎亜記
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 221p
発行年月: 2009年01月
ISBN:9784087712735
本体価格 1,300円 (税込 1,365 円) 送料無料
廃墟建築士

三崎亜記は、不思議な作家だ。というか、不思議な作品を書く作家だ。
彼女の描きだす世界は、どこか現世と違う。たとえば表題作。廃墟と建築ってもともと二律背反ではないのか。 だがこの世界では、そうではないのだ。廃墟とは文化である、という。

あるいは、蔵守の話。蔵がある。それを守る、蔵守という仕事がある。 その仕事は、長い間ただ蔵を守ることだ。 何から?それはわからない。だが、全力で守り続けるのだ。 実は蔵には意思がある。そしてその意思は蔵守には伝わらない。


あるいは、図書館の話。 この世界の図書館では、夜間開館は大変だ。なぜなら、夜になると、図書館の本が…そのためにある女性がやってきた。彼女は図書館の調教師なのだ…。実は彼女は別の作品で、動物園の展示になっていたこともある。

こんな感じで、不思議な世界が展開されている。
その中で平穏無事に物事が進み、突然事件が起こる。そんなパターンになっている。

不思議な世界を体験したい人にはとてもお勧めだ。逆に、廃墟建築士、などという設定を受け入れられない人には勧めない。まあそんな人はこのタイトルを見るだけで本を手にとらないかもしれないのだが…

お勧め度:☆☆☆☆ 彼女はこの後、どんな職業になるのでしょう…なんとなく期待します。

廃墟建築士
タグ:三崎亜記
posted by 濫読ひで at 15:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: ロドリゲスインテリーン
Tracked: 2009-12-02 10:09