
神の狩人
2031探偵物語
著者: 柴田よしき
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本
ページ数: 255p
発行年月: 2008年06月
ISBN:9784163270302
本体価格 1,381円 (税込 1,450 円) 送料無料
神の狩人
柴田よしきの近未来作品。
時は2031年。
探偵のサラは、仙台へ向かった。3年後に遷都をひかえたその町で、風祭という男を訪ねて行ったのだ。 風祭は引退した探偵だ。昔、免許のいらなかったころ、彼はある女性を探していた。そしてレポートを出したが、その結果について聞きたかったから。サラの依頼人は、その女性の妹なのだ。風祭はサラを子ども扱いする。 実際引退したとはいえ、彼はベテランなので、彼のほうがずっと上の部分も多いのだ。
女性に狂わされた男性の妻が依頼人にやってきた。 だが、その女性は、その男性とはたまたま話をしただけだ、という。実際その通りだったようだ。 なぜそれが起こったか。それを調べるうちに、サラはある芸術家に出会い、また自分自身にある秘密に気づいていく…
小説としては完結していないので、今後も続きがあるだろう。
設定が未来であるだけに、作者がいろいろ説明に苦労している部分と、自由に作り上げた部分が混在している感じだ。
あとほんの22年でこの時代がやってくる。 自分の22年前に、今の世界が想像できたか?と考えると、変わらない部分と変わった部分が混在しているな、と思う。
柴田よしきワールドのような世界が来るかどうか? それはなんとも言えないが、もっと明るい世界であってほしいと願う。
お勧め度;☆☆☆☆ 未来の設定、それからその「敵」の設定についていけるかどうか、が好みを分けそうです。
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ラベル:柴田よしき
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