2009年10月10日

花村萬月 なかで、ごめんね (10/2009) ☆☆☆☆1/2


なかで、ごめんね
著者: 花村萬月
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 229p
発行年月: 2009年08月
ISBN:9784062157698
本体価格 1,400円 (税込 1,470 円) 送料無料
在庫あり(1〜3営業日内に発送予定)
なかで、ごめんね

なんと、あの花萬の新作の主人公は「女子高生」!しかも「私」の人称で書かれる作品とは!!

これはとんでもないことだ…と思い、読み始めた。

さすがに女子高生の会話といっても花萬チックだ。というか現代女子高生がする会話とはとても思えない…。まあいい。
主人公の父親は作家。かなりいいかげんで、愛人を作って妻(母)を捨ててしまった、というようなことが述べられる。その一方、どうやらその作家は「憂国記」という小説を書いているという。

…をいをい、これは「王国記」じゃないか。つまり花萬は、自分の娘(いるのかどうか知らないが)の世代を主人公にして、そこからいい加減そうでいてモテるそれなりに格好いい父親を描いているのだ!そして、なんと私の友達の玲子と父親は男女の仲になってしまう。

玲子と私は二人で北海道へドライブに出かける。途中で、AMG(スポーツカー)に乗る男に声をかけられた。 その男、御厨栄輔は父の昔からの知り合いで、私のことも知っているらしい。

栄輔は常に謝る。ごめんね、と。
そして私は…

とても現代女子高生の会話やメンタリティとは思えないような展開が続くが、それはそれで面白い。
しかし、「高校生の娘の友達に手を出す淫獣のような父親の作家」を描いてしまうところは、さすがに花萬だ。
栄輔の「ごめんね」がこの本のタイトルになっている。

どういう意味なのかは…想像に任せよう。たぶん、合っている(笑)。

結末も含め、とんでもない小説だといえるだろう。さすがは花萬。一筋縄ではいかない、ということだ。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 そんなことありえね〜とか思いながら楽しんで読めます。

この本を楽天ブックスで見る→なかで、ごめんね


ラベル:花村萬月
posted by 濫読ひで at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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