2009年10月03日

柴田よしき 謎の転倒犬 (9/2009) ☆☆☆☆1/2


謎の転倒犬
石狩くんと(株)魔泉洞
創元クライム・クラブ
著者: 柴田よしき
出版社: 東京創元社
サイズ: 単行本
ページ数: 248p
発行年月: 2008年05月
ISBN:9784488012106
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料無料
謎の転倒犬

タイトルを見ても、気付かなかった。
しかし、中のそれぞれのタイトルを見て、やっとわかった。

「時をかける熟女」「まぼろしのパンフレンド」「謎の転倒犬」「狙われた学割」「七セットふたたび」 と並んでいる。

これこそ、昔の(ジュブナイル)SFタイトルのパロディなのだ!
なぞの転校生が転倒犬になるとは気づかない。 タイトルをみて、「犬の転倒」すなわち「ワンパターン」なのかと思っていたが、実はパロディということだった。(もちろんワンパターン、というのも兼ねている可能性はあるが。)

私はこれらの元作品、すべて読んでいる。若い人はタイトルがわからないかもしれないのであえて挙げておくと…
「時をかける少女」これはいいか。 「まぼろしのペンフレンド」まあ知らなくてもほかにはないだろう。
「謎の転倒犬」これは「なぞの転校生」だった!気づかないよ。
「狙われた学割」これは「ねらわれた学園」
「七セットふたたび」 をいをいをい…当然「七瀬ふたたび」だ。

タイトルで十分遊んでいるが、中身は実はSFか…と思いきや推理小説だ。 貧乏学生の石狩くんは、バイトでビルのカーペット敷きをやることになった。 なんとか徹夜で仕上げたその朝。ビルの外で彼は変な女性に声をかけられた。その人こそ、世の中で知られる女占い師の摩耶優麗(まや・ゆうれい)だった。 彼女は石狩くんのおかれている境遇をぴたりと当てた。 過去に行って、彼に何があったか見てきた、というのだ。 そして石狩くんは、彼女の会社で働くことになった…

それぞれ、優麗が占いで、いや実は推理を働かせて事件を解決する。 しかし、七セットふたたび、は強引すぎる…(ストーリーに関係ないんだもの)。


あとがきにちょっとしたネタばれの言及があるが、気付かないふりをしておこう。どちらにしても過去の話だ。
これからも、石狩くんには優麗の助手としてがんばってもらわなければならないのだから。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 あなたも優麗に占ってもらいますか?


謎の転倒犬
ラベル:柴田よしき
posted by 濫読ひで at 21:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞」柴田よしき
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