2006年02月07日

鳥飼 否宇 痙攣的  (2/3/2006) ☆☆☆1/2

痙攣的痙攣的
鳥飼 否宇

光文社 2005-04-20
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最後まで読んで、なんじゃこりゃ、というのが素直な感想だ。

ま、これでは感想にならないので最初から。
まずは、謎の伝説のバンドの話から始まる。ここはなんとなく「太陽と戦慄」の自己パロディのように見える。
そこに登場するのが寒蝉主水(ひぐらし・もんど)だ。
彼は新進気鋭の美術評論家だ。 そして探偵役でもある。
提供された謎を、彼は解いていく。

現代の芸術に造詣が深い寒蝉は、その知識をてがかりに謎を解き明かしていくのだ。
そして、雷をつかったアート・パフォーマンスの舞台で、予想もしないような出来事が起こる…。



さて、読者はここまで読んで、なにが「何じゃこりゃ」なんだろうと思うだろう。
きわめてまっとうな推理小説、のように見える。

もちろんトラップはいろいろあるが、ちょっと変わった推理小説集と言えるだろう。
最後の少し前までは。

そこで、あれ?ということがおきる。 どうして何だろう?

そして最後の作品に至る。 これこそが、何じゃこりゃ、だ。
イカにも謎なのだ。 そして何をどうしたいのか、さっぱりわからないしトリックも結末もまったく意味がわからない。

最後の作品を、じっくりとゆっくりと読んで、何がおこっているのかをしっかりと理解できたとしたら、そしてこの世界を受け入れることができたとしたら、あなたはすばらしい推理小説読みだ、といえるだろう。

それが何を意味するかって? いや〜言わぬが花だろう。
タイトルの「痙攣的」というのが何を意味していたのか。ここでわかった、ような気がするのだが…

お勧め度:☆☆☆1/2 最後のほうは、とっても挑戦的な作品です。


posted by 濫読ひで at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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