2009年09月26日

石田衣良 親指の恋人(9/2009)  ☆☆☆ 


親指の恋人
著者: 石田衣良
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 293p
発行年月: 2008年02月
ISBN:9784093862059
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円)
親指の恋人

石田衣良の作品。
冒頭に新聞記事が出ている。 若い男女が心中したというのだ。
ストーリーはそこから始まる。

江崎澄雄は金持ちでやり手の父親を持つ大学生。六本木ヒルズに住んでいる。だが澄雄の心の中は晴れない。
ある夜、澄雄はなんとなく携帯の出会い系をいじってみた。 そしてそこでひとりの女性と出会った。
ジュリアというのが彼女の名前だった。
澄雄は彼女とやりとりをするうちに、自分の昔の話を伝えることになった。そして彼女はそれにしっかりと反応してくれた。

ジュリアは貧しい家の女の子だった。出会い系のサクラのバイトをしているのだ。 だがジュリアは真剣に澄雄の話を聞く。そして澄雄はジュリアのことを好きになり始めていた…


冒頭に結果が書かれていて、予定調和的に話が進む。

言ってしまえば、ありきたりな設定とありきたりな展開。
そしてありきたりな結末。しかも結末はすべて冒頭で書かれてしまっている。

もちろん最後まで読ませるのは彼の筆力だ。だがいくら石田衣良の筆力をもってしても、この陳腐さを超えるには至らなかったと言わざるを得ない。 

物語にはもっと波乱万丈がほしいし、どんでん返しもほしい。
冒頭の記事がなくて、途中にどんでん返しがあるのであれば、もっとはらはらしながら読めたのではないかと思う。
ついでに言えば、外資系の社長とかの設定ももう少しリアリティを調べてから書いたほうがよかった。

お勧め度;☆☆☆ 携帯の向こうの相手とつながれますか?

親指の恋人


ラベル:石田衣良
posted by 濫読ひで at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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