2009年08月29日

小石至誠 神様の愛したマジシャン (8/2009) ☆☆☆☆☆


神様の愛したマジシャン
著者: 小石至誠
出版社: 徳間書店
サイズ: 単行本
ページ数: 252p
発行年月: 2008年06月
ISBN:9784198625429
本体価格 1,300円 (税込 1,365 円) 送料無料 神様の愛したマジシャン

この作者を知っていたら相当なツウだろう。
彼は別名「パルト小石」 
マジックの「ナポレオンズ」の片方だ。
ナポレオンズといえば…やはり首がぐるぐる回る、あのお約束のマジック、というよりコミック芸だろう。 
「ほぼ日刊イトイ新聞」での不定期連載で知っている人もいるかもしれない。
この本は、おそらく世界初、マジシャンがマジシャンのことを書いた小説だ。
主人公、岡田誠は有名なマジシャン「北岡宇宙」の息子。
大学のマジック・サークルに入り、マジックに明け暮れる青春を描いている。

実際は、パルトさんが「ほぼ日」で書いたネタも結構使っているので、完全なフィクションとも言えないかもしれない。 

ただ、言えることとしては、マジックにはタネがあるが、それをばらしてはいけない、ということ。そこは推理小説にも匹敵するのではないだろうか。

本文に出てくるマジシャンたちの多くにはたぶんモデルがいるだろう。だがそれは明かされない。

ジークフリード&ロイ(ラスベガスのミラージュで公演を続けていた有名コンビ。ホワイトタイガーに傷つけられて引退)やランス・バートン(ラスベガスのモンテカルロホテルでステージをやっている有名マジシャン。ナポレオンズと東京で焼き鳥を食ったとか)だろうな、と思われるようなマジシャンの話も出てくる。もしかしたら「フジヤマのシンちゃん」もそうかもしれない。ダグ・ヘニング(象を消すマジックをやった人)もか?

だが私はマジックの人たちにあまり詳しくないので、実は大外れなのかもしれない。上記のマジシャンも知らない人たちが大多数だろうし。
それはそれでいい。
実際、マジックは人をだますところに意義があるのだから(笑)。

作品自体は、悩みながらも成長するマジシャンの卵の話、ということでうまくまとまっている。

業界のことを想像しながら、楽しく読める作品だといえるだろう。そして、マジックのことにあまり先入観がない人にも楽しめるよい本だと思う。

お勧め度:☆☆☆☆☆ だまされて楽しみましょう!マジックで、ね!

神様の愛したマジシャン

ほぼ日のコーナー
ライフ・イズ・マジック 種ありの人生と、種なしの人生と。

http://www.1101.com/magic/


ラベル:小石至誠
posted by 濫読ひで at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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