2009年08月22日

芦原すなお 野に咲け、あざみ (8/2009) ☆☆☆☆


野に咲け、あざみ
著者: 芦原すなお
出版社: 作品社
サイズ: 単行本
ページ数: 420p
発行年月: 2008年10月
ISBN:9784861822131
本体価格 2,000円 (税込 2,100 円) 送料無料
野に咲け、あざみ

「青春デンデケデケデケ」の芦原すなおの作品。
主人公は石野律子。大正元年の11月17日生まれだ。場所は香川県の水之郷(みのご)。
律子は一人っ子だ。姉も妹も死んでしまったから。

旧家の生まれだが、家はどんどん凋落して行った。 だがその中で、なんとか律子は女学校に入れてもらえた。そして卒業後、女子師範学校に進む。 師範学校で楽しい暮らしを過ごしたその後、地元で教師として働き始めた。
その後、律子は子供たちを教えながら、いろいろな人たちに出会う。そして、より高度な学問をし、結婚をして東京に出たりする。
多くの子供を作り、教え子たちに厳しくもあたたかく接していくのだ。

律子の専門は、女子の体育になった。 そして、ずっと教育者として働き続ける。場所が変わっても、時が過ぎても。
いつしか彼女は、日本でも有数の新体操の指導者になっていたのだった…


一人の女性として、律子はたくましく働いてきた。子供を作り、婚家と対立しながらも、何とか家庭を守り、仕事を続けたのだ。
彼女の生き方は魅力的だ。そして、いまの働く女性にも大いに示唆に富むところがあるだろう。

実はこの女性のモデルは、作者の母親だ。 作者の講演会には、母親の教え子がたくさん来るという。
新聞連載のこの作品、地味だが面白く読めるものに仕上がっている。

お勧め度:☆☆☆☆ 戦前の女性もこんなに強かったんです。



野に咲け、あざみ


ラベル:芦原すなお
posted by 濫読ひで at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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