2009年08月09日

石田衣良 再生 (8/2009) ☆☆☆☆☆


再生
著者: 石田衣良
出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ
サイズ: 単行本
ページ数: 270p
発行年月: 2009年04月
ISBN:9784048739436
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料

再生

石田衣良の短編集。
相変わらず筆が冴えている。

表題作は、妻に先だたれ、息子とともに苦しんでいる夫の再生を描きだす。 康彦のところに、妻、利枝子の友人、果歩から連絡が入った。バリ島でコンシェルジュをしている彼女の頭に、利枝子の声が聞こえた、というのだ。信じられない彼に、果歩は一言を告げた。それは、利枝子が自殺した際に飲んでいたワインの銘柄だった…。
「ガラスの目」は、妻と息子から逃げていた男性の再生の話になっている。息子は障害がある。そして彼は息子と妻から逃げていたが、自分の誕生日に、彼は息子と妻のために車で自殺を図る。そこへ…


他にも、「再生」をテーマにしたいい話が沢山並んでいる。
個人的にあげておきたいのは、「火を熾す」だ。
退職して、公園で「プレイマスター」をやっている光弘のところにやってきた少年と青年の二人が、火を見ながら、もう一度自分たちで頑張ってみよう、と再起していく話になっている。

石田衣良は、人の心の「つぼ」を押さえるのがうまい。
辻仁成のように男女の心をあざとく衝くのではなく、「いい話」を作り出すのがうまいのだ。

短編になればなるほど、そのうまさを必要とされる。
題材は比較的ありがちなものなのに、それをうまくまとめあげるのは、やはり筆力なのだろう。

お勧め度:☆☆☆☆☆ 自分を再生したいときに読んでみましょう。

再生


ラベル:石田衣良
posted by 濫読ひで at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。