2009年08月09日

三浦しをん 神去なあなあ日常 (8/2009) ☆☆☆☆☆


神去なあなあ日常
著者: 三浦しをん
出版社: 徳間書店
サイズ: 単行本
ページ数: 290p
発行年月: 2009年05月
ISBN:9784198627317
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料

神去なあなあ日常

三浦しをんの新作。
突然、林業にたずさわることになってしまった若者の独白日記の形式をとっている。

平野勇気は、高校を卒業してぶらぶらするはずだった。ところが、突然、山の村に「就職」することになり、送られた。
村の駅に迎えに来たのは、ヨキと呼ばれる男だった。
そして、村では猪鍋で歓迎された。 そこは森林組合の事務所だったのだ。
勇気は、林業の現場で働くことになった。 都会育ちで何もわからず、体力もない。だが、毎日そこで働くうちに、だんだん慣れてきて、また楽しいことも見つけられるようになってくる。
そんな勇気の一年を描きだしたものだ。


これは、一人のニートの成長物語でもある。
いや、ニート予備軍とでも言うべきか。
彼はニートになる前に就職したのだから。

三浦しをんの筆致は、かなり詳細だ。
彼女はこれを書くために、どれくらい取材したのだろう。すくなくとも一日二日ではないだろう。かなり長期間腰をすえてのことと思われる。

圧巻なのは、山火事と祭りのシーンだ。
山火事に対して飛び込んでいくヨキと、それに続く勇気。このときは勇気はためらわなかった。彼も村の一員になっていたのだから。そして、他の村の者ももうそれを認めることになった。

祭り。それは、神木を切り倒し、そして村まで運び出すことだ。だが今回は大祭。何と樹齢千年の木を切り倒すのだ。
そしてその後…

三浦しをんの弟は、ニートをしていたはずだ。彼女なりの彼への応援歌なのか、と思うのはうがちすぎだろうか? 
いずれにしても、この本を見て、林業を志す人間が一人でも増えるならそれは素晴らしいことだと思う。
そうでないとしても、林業に対して理解を深めることができるかもしれない。

お勧め度;☆☆☆☆☆ なあなあ(落ち着いてゆっくり)で行きましょう。

神去なあなあ日常


ラベル:三浦しをん
posted by 濫読ひで at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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