2009年08月02日

阿川大樹 フェイク・ゲーム (7/2009) ☆☆☆☆1/2


フェイク・ゲーム
著者: 阿川大樹
出版社: 徳間書店
サイズ: 単行本
ページ数: 390p
発行年月: 2009年05月
ISBN:9784198627294
本体価格 1,800円 (税込 1,890 円) 送料無料
在庫あり(1〜3営業日内に発送予定)
フェイク・ゲーム


あの名作D列車で行こう http://hidebook.seesaa.net/article/45650993.html
の作者が放つ、ハードボイルドストーリー。

主人公は賢い女性、高岡麗美。大学の卒論でヤクザの世界の経済について述べたつわものの女性だ。彼女は暴力団のボスの表向きは愛人、実質上のブレーンとして働き始めた。 そして居場所を新宿に変え、活躍を続ける。
彼女は中国語ができるし、中国人の考え方がわかる。
だから彼女は上昇志向を持っていた。 そして彼女は思った。

「どうやら日本の競争はとても緩い。有能な人間の野心は小さく、人々は狭くて身近なコミュニティの中で相対的な優位しか目指さない。
同期入社の中で一番であるなどということに、いったいどれほどの価値があるというのか。」

なぜなら、「世の中には年に何億も稼ぐ人間もいる。優秀と呼ばれる人間の目指すものが雇われ人であるなど、上海の人間が聞いたらだれも信じないだろう」と思うのだ。

そして彼女は全力で走り続ける。 その彼女の計画を躓かせたのは、中国からやってきた一人の女性だった…


麗美の考え方は、実は現代日本に対する批判になっている。
そう。若者が小さくまとまるようでは、国の未来は暗い。

無理やりでも上昇志向を持って、がむしゃらに働く。それが国を発展させることであり、自分がいい暮らしを手にいれるための方法なのだ。麗美の考えは、そのことを気づかせてくれる。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 あなたは何をもって「成功している」といえますか?


フェイク・ゲーム


ラベル:阿川大樹
posted by 濫読ひで at 00:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: キャバクラ、居酒屋、マッサージ、あらゆる仕事をたくましくこなすリツ。暴力団の愛人という地位を受け入れ、自ら抱く野望を叶えようとする麗美。忽然と消えたリツを探し始めた大学生・比嘉翔太の前に現れた不.....
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2010-12-14 01:03
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