2009年06月28日

辻村深月 ぼくのメジャースプーン (6/2009) ☆☆☆☆☆


ぼくのメジャースプーン
講談社文庫
著者: 辻村深月
ページ数: 514p
発行年月: 2009年04月
ISBN:9784062763301
本体価格 762円 (税込 800 円) 送料無料

ぼくのメジャースプーン

2006年に出版されたこの本が、文庫になって登場。

ある日、学校でひどい事件が起こってしまった。犯人は医学部の学生。何もそれを悪いことだと思っていない。こんなやつのために、クラスメートのふみちゃんは心を閉ざしてしまった。

ぼくには、力があるらしい。だけど、それを使うのはとても難しい。
ぼくにだけできることがある。
だからぼくは、先生に力のことを教わった。そして、何ができるのか、何ができないのか、というような限界も。

いろいろ学びながら、その日は着々と近づいてくる。
そして…


だが、これ以上のストーリーは明かせない。というか、明かしたくない。文庫の解説についているサマリーですら、長すぎるくらいだ。
なぜか? この内容を、真白なこころで味わってほしいから。

タブラ・ラサ という言葉がある。
真っ白な紙で、先入観をもたないで、この本を読んで欲しい。

それが、「ぼく」のふみちゃんに対する心への共感を呼び起こすと思うから。

もちろん、ストーリーは完璧ではないし、いろいろと欠点もあるような気はする。だが、それを補って余りあるような内容になっている。それは、ぼくがふみちゃんを思う気持ちが、とてもまっすぐだから。

ぼくは、うさぎになろうとしたのかもしれない。それをふみちゃんが望んでいるかということとは別にして。ただ、ぼくはそれが他の人たちにとって何を意味するのか、ということまで心がまわらなかったのだ。 でも結局…

お勧め度:☆☆☆☆☆ みずみずしい心で読んでください。



ぼくのメジャースプーン
ラベル:辻村深月
posted by 濫読ひで at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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