別れのあと
著者: 小手鞠るい
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 174p
発行年月: 2009年01月
ISBN:9784104371044
本体価格 1,300円 (税込 1,365 円) 送料無料
別れのあと
愛に関する短編集。
まあ小手鞠るいの場合、すべてが愛にかかわる作品だから、この表現は少し重複なのかもしれないが。
彼女の作品に出てくる女性の多くは、悲しみを経験している。
それが夫の不信であったり、不倫であったり、別れであったり。
「別れのあと」洋服を着替えるように、男性を替える女性。そんな彼女も、昔は結婚していた。そのときの夫は…
「静かな湖畔の森の影」
夫と娘がいる。こんな静かで幸せな日。 旅先の「森のかくれが」でほっとするひととき。
こんな家族の形に巡り合うまでには、悲しみを経験し、また因果を感じることになったとは。
「婚約指輪」
ニューヨークで小さなジュエリーショップを営む私には、婚約者がいる。いや、いた、というのか。彼は離婚のために日本に戻り、指輪を持ってくるはずなのに、そのまま戻ってこなかった。 それから時が過ぎ…
「この河の向こう岸」
那美には同じ職場の出版社に、不倫の彼がいた。彼が担当する作家に引き合わされた彼女は…
そして
「はなむけの言葉」
29歳の女性が、10年後の私に手紙を書く。あなたはいま、幸せですか? そして39歳の自分が、10年前の私に手紙を書く。 わたしはいま…
彼女の作品を読むと、女性のほうが思いが強い、ということを常に感じられる。男は激しく一過的であるとするなら、女はしたたかに、そして長い。 耐える女はいつか切れる。 そして、幸せはいつか自分で見つけていく。
どんなに苦しんでも、いつかは幸せを見つけることができる。彼女の作品には、そんなメッセージが詰まっている。 もちろんその幸せは、永続するとは限らないとしても…
お勧め度:☆☆☆☆1/2 「はなむけの言葉」だけでも読んでみてください。
別れのあと
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