2006年01月20日

芥川賞・直木賞発表!

予定通り、芥川賞、直木賞が発表された。
芥川賞は絲山秋子、直木賞は東野圭吾だ。 (賞は作品に対して与えられている。)

芥川賞
伊藤たかみ「ボギー、愛しているか」(群像十二月号)
絲山秋子<受賞>「沖で待つ」(文學界九月号)
佐川光晴「銀色の翼」(文學界十一月号)
清水博子「vanity」(新潮十月号)
西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」(群像九月号)
松尾スズキ「クワイエットルームにようこそ」(文學界七月号)

直木賞
伊坂幸太郎 「死神の精度」(文藝春秋) http://tinyurl.com/b2jle
荻原 浩 「あの日にドライブ」(光文社) http://tinyurl.com/b9tc6
恩田 陸「蒲公英草紙」(集英社) http://tinyurl.com/drpld恒川光太郎 「夜 市」(角川書店) http://tinyurl.com/cmre8
東野圭吾 <受賞>「容疑者Xの献身」(文藝春秋) http://tinyurl.com/bhmvk
姫野カオルコ 「ハルカ・エイティ」(文藝春秋) http://tinyurl.com/a2pdh


東野圭吾が取ったのは順当だろう。私も前回の記事で書いたが、やはり彼にあげないでどうする!という感じだし。

絲山秋子も、芥川賞と直木賞を行ったり来たりノミネートされていたから、もらえてよかった、ということだ。
ちなみに彼女は、賞金の半分を寄付する、と発表した。
それもいいな。

だが、賞金の額を聞いて、耳を疑った。 賞金はなんと、100万円なのだ。そんなに低いとは思わなかった。
要するに、賞金はおまけで、これは名誉を求める賞だ、ということになる。もちろん東野圭吾にしても、100万円なんてどうでもいいはずだ。彼の印税は億円を軽く突破しているのだから。
ところで、この賞は、どちらも文芸春秋が出している。(だから、芥川賞の受賞作は月刊文芸春秋に掲載される。) 実は、過去の受賞作の多くは、文芸春秋から出版されている、という事実があるのだ。
以下のデータは、ある出版関係のかたにより作成されたものだ。

<※過去10回の直木賞受賞作>
第125回
藤田宜永 『愛の領分』http://tinyurl.com/8rpvg 平成13年5月・文藝春秋刊(リンクは文庫)
第126回
山本一力 『あかね空』 http://tinyurl.com/8d65b 平成13年10月・文藝春秋刊(リンクは文庫)
唯川 恵 『肩ごしの恋人』 http://tinyurl.com/9glp4 平成13年9月・マガジンハウス刊(リンクは文庫)
第127回
乙川優三郎 『生きる』http://tinyurl.com/ey6h5 平成14年1月・文藝春秋刊(リンクは文庫)
第128回
該当作なし
(そのとき文春の候補作 石田衣良『骨音』http://tinyurl.com/br8aj  平成14年10月・文藝春秋刊、角田光代『空中庭園』http://tinyurl.com/7kll6 平成14年11月・文藝春秋刊)(リンクは文庫)
第129回
石田衣良 『4TEEN フォーティーン』http://tinyurl.com/7626m 平成15年5月・新潮社刊 (リンクは文庫)
村山由佳 『星々の舟』http://tinyurl.com/8pvdu 平成15年3月・文藝春秋刊 
第130回
江國香織 『号泣する準備はできていた』http://tinyurl.com/awtkg 平成15年11月・新潮社刊
京極夏彦 『後巷説百物語』http://tinyurl.com/b76b8 平成15年11月・角川書店刊
第131回
奥田英朗 『空中ブランコ』 http://tinyurl.com/9v83a 平成16年4月・文藝春秋刊
熊谷達也 『邂逅の森』 http://tinyurl.com/8ma2y 平成16年1月・文藝春秋刊
第132回
角田光代 『対岸の彼女』http://tinyurl.com/9p3ab 平成16年11月・文藝春秋刊
第133回
朱川湊人 『花まんま』http://tinyurl.com/9b67a 平成17年4月・文藝春秋刊
第134回
東野圭吾 『容疑者Xの献身』 平成17年8月・文藝春秋刊

東野圭吾の候補作&受賞作はこうなっている。
『秘密』(平成10年9月・文藝春秋刊)http://tinyurl.com/746pp
『白夜行』(平成11年8月・集英社刊)http://tinyurl.com/9fne6
『片想い』(平成13年3月・文藝春秋刊)http://tinyurl.com/axy4k
『手紙』(平成15年3月・毎日新聞社刊)http://tinyurl.com/8zkf6
『幻夜』(平成16年1月・集英社刊)http://tinyurl.com/cmfsm
『容疑者Xの献身』(平成17年8月・文藝春秋刊)http://tinyurl.com/bhmvk

これを見ると、ずいぶん恣意的なものだ、といわざるを得ない気がする。

なんにしても、東野圭吾がこれを取れてよかった、と思うが、彼がこの作品を文春から出していなかったらどうなっていただろうか、と考えると、なんだか気分がすっきりしないのもまた確かだ。


ちなみに、直木賞の選考委員の一人、渡辺淳一の「愛の流刑地」は、日経で連載されているのにもかかわらず、幻冬舎での出版が決定しているそうだ。  
いずれにしても東野さん、それから絲山秋子さん、おめでとうございました。

ちなみに絲山秋子さんの文春の写真はずいぶんかわいく撮れてるんで過去のイメージと結構違ったりする。
posted by 濫読ひで at 19:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 本にまつわる話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
文藝春秋で出版は私の間違いです。幻冬舎だそうです。
見城さんの眼力なのかな?
失礼しました。m(_ _)m
Posted by 濫読ひで at 2006年01月24日 09:43
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