2009年02月14日

渡辺やよい ピーター・ノースの祝福 (2/2009) ☆☆☆☆☆


ピーター・ノースの祝福
著者: 渡辺やよい
出版社: 幻冬舎
サイズ: 単行本
ページ数: 381p
発行年月: 2008年07月
ISBN:9784344015432
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料別
ピーター・ノースの祝福

「渡辺やよい」という作家を知っているだろうか?
このブログ・メルマガでも以前紹介したことがある。
http://hidebook.exblog.jp/3123894

基本的にはレディースコミックの(もう少し正直にいえばアダルトの)漫画家だが、本も何冊か書いている。

その彼女の新作の小説だ。

正直、驚いた。非常によくできた作品集になっている。
それぞれの作品が意外なストーリー展開と結末になっていて、いい意味で期待を裏切るような形になっている。

とくに最初の「うん」は素晴らしい。

僕とエッチした後、るみちゃんは生き生き復活して、またオヤジに会いに行き、智クンとデートするのだ。
食物連鎖だ、と、僕は思う。


僕(磯部)は、るみちゃんが好きだ。るみちゃんは、智という男が好き。そして彼女は彼に貢ぐため、オヤジとつきあっている。
僕はるみちゃんのストレスのはけ口になっているようだ。るみちゃんは理不尽だ。 僕の気持ちを知っているのに智クンだけを追いかけている。 彼女は言う。
「あたしはがんばってるんだ。磯部だらしない、あんたもがんばるべきだ。あたしもがんばってんだ、磯部、逃げるなんてずるい!」
僕はその食物連鎖の最下部で過ごしている。どんな仕打ちにあったとしても。
そしてある日…

この作品以外も、よく出来ている。
「百年の梅干し」の登場人物は、その後の「虫の子 花の子」にも出てくる。予定調和ではない形で。
表題作も意外な展開だ。 ただ、実在の人物を使っているだけに、最後のところはどこまで本当なのだろう、とか考えてしまったが。(その点は確認できなかった。)

いずれにせよ、幻冬舎がこの本を出した理由もわかるような気がする。非常によくできた本だと思う。

お勧め度;☆☆☆☆☆ 先入観なく読んでください。


ピーター・ノースの祝福


ラベル:渡辺やよい
posted by 濫読ひで at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ら行&わ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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