瑠璃でもなく、玻璃でもなく
著者: 唯川恵
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 284p
発行年月: 2008年10月
ISBN:9784087712612
本体価格 1,400円 (税込 1,470 円) 送料別
瑠璃でもなく、玻璃でもなく
「恋愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」
それがこの本のテーマだ。
矢野美月は、職場の森津朔也と不倫している。
美月はそれが不満だ。恋愛しているが、報われない。
だが美月はそれ以上彼を困らせることはしない。
もう朔也のいない毎日なんて考えられない。
朔也の妻、英利子は不満に思う。朔也の帰りは常に遅い。
結婚してからも毎日食事を作ってあげて、それからときどきは外食。そして二人で温泉に旅行なんかもしたかった。
だがそれはかなわない。 夫の母はうるさいし、週末もときどきは夫の実家にいかなければならない。
友人の悦子は言う。「大恋愛でも行き着く末は同じってこと?主婦ってそんなにつまんない生活なの? 何だか結婚するのがいやになっちゃう」
美月はついに彼に言った。
「私って、あなたの何なのかなって」
英利子は働きに出た。料理研究家の秘書になったのだ。 そして仕事が夫の実家の行事と重なってしまった…
そして、二人の女性の運命は動きだした…。
女性が描くだけあり、女性心理の描写は非常にうまい。
たぶん不倫する女性は多かれ少なかれこんな気持ちを味わっているのだろう。
ストーリーとしては、かなりご都合主義の部分があると思う。たとえば友章の存在とか、朔也の行動とか。ただ、それはお話としては面白いのでいいのだろう。
もう一つ、サラリーマンとして疑問に思うこと。
これは、この小説に限ったことではないのだが…
不倫する男性はどうやってデート代を捻出しているのだろうか?
毎回、それなりに高価なレストランに行き、そしてホテルにも行く。 ほぼ毎週逢っている。 そんなお金がどこにあるというのだろうか?朔也は単なるサラリーマンだというのに。しかも30代だ。そんなに小遣いがあるとは考えにくいのだが…
昔どこかで誰かが言っていた。「お金のない男性は不倫しちゃいけない」と。 なるほどそうなんだろうな〜。 と、本筋と全然関係ない感想であった。
結末としては、ハッピーエンドなんだろう。
人生いろいろ、と思わせる結果になっている。
お勧め度;☆☆☆☆ 不満はどこにでもあります。それが人生を変えるところまでいくかどうかは忍耐かも(しみじみ)。
瑠璃でもなく、玻璃でもなく
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