2008年11月15日

汀こるもの フォークの先、希望の後 (11/2008)☆☆☆☆1/2


フォークの先、希望の後
THANATOS
講談社ノベルス
著者: 汀こるもの
出版社: 講談社
サイズ: 新書
ページ数: 270p
発行年月: 2008年10月
ISBN:9784061826144
本体価格 880円 (税込 924 円) 送料別
フォークの先、希望の後

何だ、これは!と岡本太郎のように驚く。
あるいは、それこそ松田勇作の「何じゃこりゃ〜」という感じかもしれない。

だいたい、作者の名はいったいなんだ?「みぎわ・こるもの」意味がわからない。

それはさておき。これは不可能殺人と観賞魚マニアのラブ・ホラーストーリー、らしい。
作者が「ハチクロ」をイメージした、というのは悪質な冗談としか思えないのだが。
美大に通う女子大生の彼方は、観賞魚ショップでバイトをするうちに、高額バイトにたどり着く。だが、そこの飼い主の少年が現れると、人が死ぬ、というのだ…

だが、家庭の事情もあり、彼方の運命はこうなった。 ―私は日給5万円で、死神に魂を売ることになりました。


この作者は、妙に凝り性だ。だから「こるもの」なのだろうか。
観賞魚の話が延々と語られる。アロワナの種類から飼い方から…

そして語られるのは「不可能殺人」というか日本の刑法では「不能犯」といわれるものだ。 たとえば呪い殺すのは罪にならない。なぜならそれで人を殺すのは不可能だ、ということだから。

この作品では、そこの理屈は説明されない。つまりホラーとして「あってしまうこと」が与件になっているわけだ。それ自体は、べつにいけないことではない。

だが…この作品は一筋縄ではいかない。 単純なホラーとはまた違った構成で、人を笑わせてくれる…あれ?ホラーは怖いものではないのか? 実際人は何人も死ぬわけだし。

というわけで(何がだ)、有栖川有栖氏が「生意気な新人が現れた」というのもさもありなん、と言えよう。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 なんじゃこりゃ〜!面白いじゃないか。


フォークの先、希望の後


posted by 濫読ひで at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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