2008年08月17日

羽田圭介 走ル (8/2008) ☆☆☆☆1/2


走ル
著者: 羽田圭介
出版社: 河出書房新社
サイズ: 単行本
ページ数: 156p
発行年月: 2008年03月
ISBN:9784309018584
本体価格 1,200円 (税込 1,260 円) 送料別
走ル

物置のなかから古いロードレーサー(自転車)を引っ張り出した高校生の僕は、ふと気が向いて、八王子から学校のある四谷まで自転車で行ってみた。
僕は陸上部員なので、練習のためのウェアでそのまま。4時間で着いた。


練習の途中で飲み物を買いに出た僕は、ふと気が向いて、北へ向かって走り始めた。自分でもどこまで行くのか、あまり考えもせずに。

いつのまにか県境を過ぎたが、走り続ける。目的もなく。
家や彼女、友人たちにはときどきメールで連絡をとりながら。

ずっとずっと、想像もしないところまで…


若者の一人旅願望、というのはいつの世でもあるのだと思う。
昔と今の違いがあるとすれば、通信手段の発達だろう。
いまは携帯メールで、リアルタイムの連絡がとれる。これは大きな進歩だ。ひとりでいても、だれかとつながっていられるから。
だからこそ彼は走り続けられたのかもしれない。

気になったのはタイヤのチューブだ。昔のレーサーでも、チューブが劣化することはないのだろうか。その点だけはひっかかった。
だが、それで面白さがうすれるわけではない。 彼がどこまでいくのか、そしてどんなことが待っているのか、あるいは待っていないのか。わくわくしながら読むことができる。

結末はちょっと抑制がききすぎかもしれない。もう少し、その先を書いてほしかったような気はする。ハッピーエンドの予兆はあるものの、ハッピーエンドにしても悪いことはなかったはずだ。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 若者よ、自転車で旅に出よう。

走ル


ラベル:羽田圭介
posted by 濫読ひで at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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