2008年07月12日

山田宗樹 人は、永遠に輝く星にはなれない  (7/2008) ☆☆☆☆1/2


人は、永遠に輝く星にはなれない

著者: 山田宗樹
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 314p
発行年月: 2008年06月
ISBN:9784093862226
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料別
人は、永遠に輝く星にはなれない

MSWという単語を知っているだろうか?
ここでは、メディカル・ソーシャル・ワーカーのことだ。

猪口千夏は、病院で働くMSW.
彼女のところには、いろいろな問題が持ち込まれる。
医療行為にかかわることをするのが医者や看護師であるとして、それ以外のことをするのがMSWだ。医療に関連する、いろいろな相談というと、たとえば治療費のこと。生活のこと。転院のことなど。

西原寛治は八十七歳。病院に何度も来ている。妹の見舞だ。
だが、病院に来て、病室をみて気づく。妹はもう死んでいるのだと。
かといって彼はボケているわけではない。一時的なものなのだ。

福谷真紀は、突然余命半年を宣告された。混乱する中、相談にやってきた。

加藤重之は、車椅子から動けない。だが彼にも欲望がある…


人はいつかは死ぬ。永遠に輝く星にはなれないのだ。
だからこそ、生きているうちだけでも輝きたい。
そして、それを助ける職業、というのもたしかに存在するのだ。

この小説が、MSWの仕事内容をどこまで適切に表しているのかはわからないが、それでもMSWの人たちにもっと陽があたってもいいのでは、と思わされる作品だった。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 MSWのかたがたの活躍を期待したいです。

人は、永遠に輝く星にはなれない
ラベル:山田宗樹
posted by 濫読ひで at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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