2008年06月28日

山崎洋子 人魚を食べた女 (6/2008) ☆☆☆☆ 1/2


人魚を食べた女

著者: 山崎洋子
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 413p
発行年月: 2008年05月
ISBN:9784062147071
本体価格 1,800円 (税込 1,890 円) 送料別

人魚を食べた女

人魚の肉を食べたらどうなるか?
実は不老不死になるという。

たくさん食べたら不老不死。少しだけ食べると数百年生きられると言われる。

私は旅行先のリスボンで一人の日本人娼婦と出会った。
彼女は、自分の話を聞いてくれ、と頼んできた。

聞いてみると、彼女が人魚の肉を食べた、ということだった。そして300年間も生き続けるのだ、と。 
信じるつもりのない話だったが、聞いていくうちに信じざるを得ない状況になっていく。それだけではない。彼は彼女との因縁を感じざるを得ないことになる。  それが意図的にせよ、そうでないにせよ。

彼女と関わった人間は、皆不幸になるようだ。そして…

ストーリーも面白く、結末も結構ぞっとさせる終わり方になっている。秀逸なホラーだといえるだろう。

個人的にはホラーはあまり好きではない。だがこれは単純なホラーというよりは、ちゃんとしたストーリー仕立てになっているので、面白く読めた。

読み終わったら、冒頭から再度読み直してみるといい。作者の構成のうまさを味わうことができるだろう。

お勧め度;☆☆☆☆1/2 あなたは人魚の肉を食べたいですか?

ラベル:山崎洋子
posted by 濫読ひで at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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