2016年01月14日

小路幸也 怪獣の夏 はるかな星へ (1/2016) ☆☆☆☆1/2 @shojiyukiya

怪獣の夏はるかな星へ

怪獣の夏はるかな星へ
著者:小路幸也
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



私は作者1年違い、ほぼ同年代だ。

小学校に入る前にウルトラマン、ウルトラセブンが放送された。そして何度も再放送されたので、小学校以上でも見て、脳裏に焼き付いている。

昔はすべて良かった、とは言わない。だがあの時代の良さも確かにあった。その時代へのオマージュとしてこの作品がある。

「怪獣」「公害」「正義の味方」あたりが本作品のキーワードだ。

以下楽天ブックスより
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1970年夏、地球の危機を救うのは子供たちだ!?人気作家、初の怪獣小説!

【目次】(「BOOK」データベースより)
下水口の絵/怪しい隣人/キカイ爺さん/光る空、唸る地/不思議なもの/怪獣が動き出す/動く怪獣の絵と泡/機械人間に襲われる町/機械人間と機械の化け物/光りの巨人/あやつるもの/あやつるものを、あやつるもの/この星のどこかに/美しい星/怪獣が出てくる/僕らの決心/僕たちは、光りの子供/消える命、消えない魂/遠くへ消えた光り/明日への光り

(引用終わり)


怪獣のありかたも、登場人物の名前も、なんとなくウルトラマンやその怪獣などを彷彿とさせるものが多い。
(公害はむしろスペクトルマンかもしれないが。)
最初はガヴァドンのノベライズかと思ったくらいだ。

だがこの小説を「怪獣小説」というのにはどうも違和感がある。もちろん怪獣も正義の味方も出てくるが、「正義を愛する心」はあっても怪獣とプロレスをするのがメーンではないのだ。

なんにしても、話はなんとなくの予定調和であり、いろいろな登場人物の「正体」もほぼ予想どおり。ジュブナイルと言ってもいいのかもしれないが、大人が読むべきものなのかもしれない。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 ウルトラマン世代の人たちに。

そういえば朱川湊人さんも同世代だった。
タグ:小路幸也
posted by 濫読ひで at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月10日

黒野伸一 限界集落株式会社 (1/2016) ☆☆☆☆1/2

脱限界集落株式会社

脱限界集落株式会社
著者:黒野伸一
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



エンターテインメントは楽しければよい。
僕の持論だ。

楽天ブックスより:

商品説明
TVドラマ化原作、待望の続編!!

多岐川優が過疎高齢化に悩む故郷を、村ごと株式会社化することで救ってから四年の歳月が経った。止村は、麓にある幕悦町の国道沿いに完成したショッピングモールとも業務提携するほど安定的に発展していっている。
そんな中、かつて栄えていた駅前商店街は、シャッター通りになって久しかったが、コミュニティ・カフェの開店や、東京からやってきた若者たちで、にわかに活況を呈していた。しかし、モールの成功に気をよくした優のかつての盟友・佐藤の主導で、幕悦町の駅前商店街の開発計画が持ち上がる。コミュニティ・カフェを運営する又従兄弟を手伝っている優の妻・美穂は、商店街の保存に奮闘するが、再開発派の切り崩しにあい、孤立していく。
開発か、現状維持か? 日本のそこかしこで起こっている問題に切り込む、地域活性エンタテインメント! 信州、東北で大ヒット、17万部突破シリーズ待望の続編です。


【編集担当からのおすすめ情報】
TVドラマ化決定! NHK土曜ドラマ 2015年1/31〜全5回 放送予定

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東京からきた多岐川優の活躍で、消滅の危機を脱した止村。あれから4年ー。駅前のシャッター通り商店街、再開発か、現状維持か!?優との行き違いから家を出ていた美穂は、劣勢側の駅前商店街保存に奮闘するが…。地方が直面する問題に切り込む、地域活性エンタテインメント!人口減少社会の希望がここにある!!

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
黒野伸一(クロノシンイチ)
1959年神奈川県生まれ。『坂本ミキ、14歳。』(文庫化にあたり『ア・ハッピーファミリー』を改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
続きを読む
posted by 濫読ひで at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

近藤史恵 胡蝶殺し (1/2016) ☆☆☆☆1/2

胡蝶殺し

胡蝶殺し
著者:近藤史恵
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



名手、近藤史恵のミステリー仕立ての小説。

(以下「楽天ブックスより:)
著者インタビューあたため続けていた「歌舞伎の子役」について描かれた本作についてお話を伺いました。


歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー

「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉は俊介にやらせる。そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。さらに、秋司を突然の難聴が襲う。ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…?

【編集担当からのおすすめ情報】
とにかく読んでみてください。
歌舞伎に詳しい方も、そうでない方も、たっぷり楽しめます。
近藤史恵氏の淡々としながら緊張感のある描写に、あっという間にひきこまれると思います。


主人公は子役ではなく、あくまで萩太郎だと言える。もちろん萩太郎を狂言廻しと見ることも可能ではあるのだが。
自分の子と、歌舞伎の後見人になった「子」の扱いかた、そして「子」の母親との関係など、萩太郎の苦悩は深い。
だがミステリーとしてはそれだけで終わるわけではない。実は仕掛けは最後に明らかになる。その謎を楽しんでもらいたい。もちろんこれはミステリーというよりは歌舞伎の関係者の心の内を描く小説だ、とも言えるし、ミステリー部分はオマケということもできるだろう。☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 連獅子を踊るのが夢、というのはなんとなくわかります。
タグ:近藤史恵
posted by 濫読ひで at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。