2015年03月29日

石田衣良 オネスティ (3/2015) ☆☆☆☆



幼馴染のカイとミノリが交わした約束「どんな秘密もつくらない。お互い大好きだけど、恋愛も結婚もしない」。特別な関係を築く二人に、周囲の人間は困惑するが──。究極の愛を描く渾身の長編小説。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。家のそばにそびえるケヤキの木の下が、二人にとって大切な場所だったー。「おたがい大好きだけど、恋愛も結婚もしない。どんな秘密もつくらない」幼なじみ二人が交わした約束。純粋すぎる愛の行方は。『娼年』『逝年』を超える危険な純愛小説。


原稿が途中で消えてしまった。
気を取り直して書いてみよう。

主人公の男性はカイ。この名前を見ると、辻仁成の「カイのおもちゃ箱」を思い出す。
そして、内容も少し辻仁成チックなところがある。もちろん偶然だと思うが。

この小説で描かれるカイとミノリの関係。それを描く石田衣良の手法はあざとい。
ある人は「これこそ愛だ」というかもしれない。また、『男女間の友情だ』という人もいるだろう。
なんとなくこの描き方も辻仁成に似ている。
だがもっと石田衣良らしいのは、お互いがより理性的で、かつ相手の行動を受け入れていることかもしれない。



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ラベル:石田衣良
posted by 濫読ひで at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柴崎友香 パノララ(3/2015)



内容説明


二八歳の「わたし」(田中真紀子)は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることにした。その家は変な家で、コンクリート三階建て(本館)、黄色い木造二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合され、私の部屋はガレージのうえにある赤い小屋。イチロー父の将春は全裸で現れるし、母で女優のみすず、姉の文、妹の絵波と、家族も一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が2回繰り返されることがたまにある、と私に打ち明けるのであった。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
二八歳の田中真紀子は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることになった。その家は建て増しを重ねた奇妙な家で、コンクリート三階建ての本館、黄色い木造の二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合されていた。真紀子はガレージの上にある赤い小屋に住むことに。イチロー父は全裸で現れるし、女優の母、無職の姉、モテ系女子の妹も一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が二回繰り返されることがあると真紀子に打ち明けるのだった。芥川賞作家が放つ、新感覚パノラマワールド!


上記の情報を見ても、何やらよくわからないだろう。
実際のところ、読んでみてもよくわからない。

時はゆっくり進み、事件は起きるがそれもなんとなくのうちにすぎゆく。
一日を二度過ごす、という超自然現象についても、それはなんだか日常の延長のようだ。

みすずさんの奔放な行動は最後まで謎のままだし、イチローや私の能力についても検証されない。
絵波の事件にしてもなんだか他人ごとのようで淡々と過ぎていく。

きっとこれが作風なのだろう。

個人的には物足りなさが残った。
posted by 濫読ひで at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月08日

柚木麻子 その手をにぎりたい (3/2015) ☆☆☆☆

その手をにぎりたい

その手をにぎりたい
著者:柚木麻子
価格:1,404円(税込、送料込)
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内容紹介(楽天ブックスより)
「ランチのアッコちゃん」作者最新作!

80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
恋と仕事とお鮨に生きるバブル期OL大河小説!


バブルの時代、というのはすごかった。
誰もが今日よりもよい明日を夢想し、そして信じていた。
金は使ってもまたどこかから湧いてくるし、一介のOLでも、自分へのご褒美として高いものを自分で買うのも当たり前の時代だった。

そんな時代のOLが一人で銀座の鮨屋に入り、味、そして握る若者にハマってしまった。
独身OLとて、毎週そんな鮨屋に行けるわけではない。だが彼女はなんとかそこへ通い続ける。
ほのかな恋心は消えるが、その一方で彼女も男性たちと身体を重ねる。

そして時は過ぎ、彼女のビジネスもバブルを過ぎる。
だが彼女は走り続けた。その鮨屋、そして彼の握る寿司を求めて。求めたのは寿司だけではなかったのかも…。

おすすめ度:☆☆☆☆ バブルではあった。一夜の夢。だがその時代は確かに存在しました。
ラベル:柚木麻子
posted by 濫読ひで at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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