2014年12月28日

新井素子 未来へ… (12/2014) ☆☆☆☆

未来へ…

未来へ…
著者:新井素子
価格:1,944円(税込、送料込)
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今年最後の紹介は新井素子の新刊。
なんと565ページだ。

なんでこんなに分厚いのか、というのはほぼ予想がついたが、やはり読後に「あとがき」を読んでその通りであったとわかる。
終わらなかったから。

それこそ昔の「絶句…」をはじめとして、彼女の作品は終わらない。書き始めたらどんどん伸びる。ストーリーができていても変わる。
チグリスとユーフラテス、にしてもハードカバー版は501ページあった。文庫では上下二冊でさらに分厚い。
チグリスとユーフラテス(上)

チグリスとユーフラテス(上)
著者:新井素子
価格:810円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



それはさておき。

この作品は、母親が、娘の成人を機会にして、実は双子で、死んでしまったもう一人の娘を救うべく、過去の自分に交信していく話だ。

SFとしては古典的な歴史改変パラドックスものか、と思いきや、なかなかそこに至らない。野球音痴が読売新聞を読んでも意味が分からない、などというエピソードが入ってきたり、まあ進まないこと進まないこと。

ネタバレは避けるが、変わったエッセイみたいなつもりで、ゆっくりと読むが吉かと思う。

ちなみにタイトルは新井素子らしいな、と思う。彼女のデビュー作「あたしの中の…」を思い出す。
そして主人公は現在の自分なのに、「過去へ…」ではなくて「未来へ…」というタイトルは、期せずして
ストーリーをきれいに言い表しているともいえる。

新井素子ファンにはおすすめ。そうでない人が初めて読むと、話の進まなさに面食らうかもしれない。


お勧め度:☆☆☆☆ 「一体全体、何考えてるのっ!」
posted by 濫読ひで at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大崎梢 だいじな本のみつけ方




商品説明
大好きな作家の最新刊。発売を楽しみにしていたある日、中学2年生の野々香は、学校の手洗い場の角で忘れ物の本をみつける。好奇心から書店のカバーを外してみると、それは、まだ発売されていないはずの最新刊だった! 野々香と、クラスの図書委員・高峯秀臣は、本の持ち主の正体と、どうやって手に入れたかを探り始めるーー。大切な本との出会いをめぐって巻き起こるささやかな謎と、わくわくする冒険。賑やかでやさしい物語。

好きな作家の本をタイトルだけで注文したらジュブナイルだった。
まあ、よくあることだ。
それにいずれにしても大崎梢のことは好きなので問題ない。

中学生が主人公なためか、配達あかずきんシリーズのような深い謎解きはない。むしろ中学生が考えたらわかりそうな感じで構成されているのが心地よい。
読者のことをしっかり考える作者だ、と思う。また、親切な書店員が出てくるのも好ましい。

お勧め度:☆☆☆☆ 若い読み手に勧めてください。

タグ:大崎梢
posted by 濫読ひで at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月13日

西澤保彦 下戸は勘定に入れません (11/2014) ☆☆☆☆

下戸は勘定に入れません

下戸は勘定に入れません
著者:西澤保彦
価格:1,728円(税込、送料込)
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楽天ブックスより
商品の詳細説明
酔えば酔うほど時間が戻る? お酒を飲むと、同席者とともにタイムスリップしてしまう古徳教授。その特異体質と推理力を発揮して、町の事件を解決する。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。人生に疲れ、酔って死ねれば本望とウイスキー片手に夜道を歩き始めたが、偶然、旧友・早稲本と出会ってしまう。いまや堂々たる実業家のこの男は、かつて古徳の恋人を奪って結婚したのだった。気まずさに逃げようとする古徳だが、早稲本の誘いを断り切れず、豪邸のホームバーで杯を傾けることに。やがて、酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップしてしまう。条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。はたして失った恋の秘密を解き明かすことができるのか?前代未聞のタイムスリップ本格ミステリ!

新シリーズ、なのかこれで読み切りで終わりなのかよくわからないが、連作短編でこれでひとつの長編をなしている。

上記にあるように、古徳は、条件が整うと、酒の相手と同時にタイムスリップできてしまう。
そして、もしその時に自分が…。
いや、ここまでにしておこう。あまり

連作ミステリとして、個別の謎解きも含まれる。
トリックにはいいものもアレなものもある。
すべてを含めて西澤チックといえるだろう。

多くを語らず、あとは読んでもらおう。
楽しめるはずだ。

おすすめ度;☆☆☆☆ ビールの幸運の話、知ってましたか?




タグ:西澤保彦
posted by 濫読ひで at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

堂場瞬一 Sの継承 (12/2014) ☆☆☆☆

Sの継承

Sの継承
著者:堂場瞬一
価格:2,052円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



楽天ブックスでは

商品の詳細説明
1963年、クーデター計画。2013年、首相を人質にした立てこもり事件。時空を超えたふたつの事件を繋ぐミッシングリンク「S」とは!?
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1963年、五輪前夜に人知れず計画されたクーデター。2013年、警察を翻弄する連続毒ガス事件。時空を超えたふたつの事件を繋ぐミッシングリンクは白骨死体と「S」。その正体とは!?

とある。

話が同時進行で現在と過去で進むので、混乱をきたしやすい。
現在、毒ガス事件が発生するが、そのルーツは昔のクーデター未遂だった。
当時、国を憂えたメンバーたちがクーデターを計画したが、失敗した。
その時に使用される予定だった兵器が毒ガスだった。
その製法、そしてクーデターの方法が現代へと伝播し、今回の事件が起きようとしている…





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タグ:堂場瞬一
posted by 濫読ひで at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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