2014年11月24日

楡周平 ミッション建国 (11/2014) ☆☆☆☆☆



名手、楡周平が描き出す、ビジネスと政治の現実的な小説だ。

日本の未来を作る。それは政治家の仕事でもあり、経済人の仕事でもある。
この本は、志を持った政治家、そして経済人のストーリーだ。




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
政界の大御所から、将来の国のあり方を考えて欲しいといわれた甲斐孝輔。改憲も必要だが、国民がいなくなったのでは国がもたない。早急に打開策を見出さなければならないのは少子化なのだ…。もう時間がない!無関心でいいのか!!若い官僚や政治家と組んで勉強会を立ち上げた甲斐孝輔は、オリンピック選手村の子育て住宅への転用、大規模オンライン講座MOOCの活用、第二新卒構想…と政策を練り上げるが、党の重鎮からは「若造が何を」と横やりが。急がば回れ、甲斐孝輔は東京都知事に圧力をかける…。



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タグ:楡周平
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阿川大樹 横浜黄金町パフィー通り (11/2014) ☆☆☆☆

横浜黄金町パフィー通り

横浜黄金町パフィー通り
著者:阿川大樹
価格:1,620円(税込、送料込)
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半分は実話が混じったフィクション。

横浜黄金町。ここは、以前「ちょんの間」があったところだ。
若い人はそういう単語を見ても意味がわからないケースが多いだろう。

平たく言えば、短い時間での売春コーナーのある地域ということだ。

ストーリーは、2つの時間を行ったり来たりして展開するので、ちゃんと理解しないと戸惑う。
2007年と2000年。それは「ちょんの間」前と後、ということでもある。

2007年にその街にやってきた女子高生フォトグラファーは、その地域が以前「ちょんの間」のあったところだと知る。
だから建物が変わった作りになっていたのだ。

いったい何があって、そしてどうなったのか…時代は2000年に飛ぶ。
その時代よりずっと以前から売春はあった。

だが、ある地域の家が売られ、そこが売春宿になる。するとその周りも地上げされて変わっていく…。
ふつうの土地がいきなり非常に高値に化ける。
それだけではない。まわりの環境が急激に悪くなる。

そうなるとそこの人々は売るしか無い。
だが、その地域外の人たちはそこに住み続ける。

すると、小学校の通学路にそのエリアがかかってしまうことになる。
そして、実態を見て、関係者も驚くような状況になっていたのだ。


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タグ:阿川大樹
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2014年11月02日

五十嵐貴久 キャリア警部・道定聡の苦悩 (11/2014) ☆☆☆☆



警察に入ったキャリア組の道定は、地方の県警の総務課長になった。その途端に汚職事件が起き、彼は何もしていないのに管理者として責任をとらされ、なぜか警視庁の操作一課にやってきた。

経験のないキャリア警部が現場に出ても足手まといだ。そして彼にパートナーがついた。それは…札付きで有名な美しい女性刑事だった。

彼女はいつもマイペース。大食いだしAVが大好き。道定のことも上司となど思っていない。
道定を組ませるのは、とんだ厄介払いではあるが、実は彼女が首にならないのは理由がある。
彼女は、ときどき事件を解決してしまうのだ。

そしてこの名コンビ(迷コンビ)の快進撃が始まる…。


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タグ:五十嵐貴久
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森博嗣 フォグ・ハイダ (10/2014) ☆☆☆☆



森センセイのゼンのシリーズ。

旅を続けるゼンは山の中で盗賊に出会った。その賊自体は大したことはないが、その用心棒のようにいる侍にゼンは驚いた。強い。
自分はかなわない、と思った。そこでゼン賊のほうに逃げ、彼を斬った…。

ゼンはその後、その侍、キクラと会う。彼は、チハヤの道場での先輩だった。キクラは事情を抱えていた。そして追手がやってくる…。

戦闘シーンはいつも小気味良い。リズムがあるから。
それが空中戦でも、斬り合いでも同じだ。

現実感がないなかでストーリーが進む。だが、楽しい。

それが森ノベルの真骨頂だといえるだろう。

お薦め度:☆☆☆☆ ゼンより強い者がいることが驚きです。
タグ:森博嗣
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仙川環 封鎖 (10/2014) ☆☆☆☆



今の世の中ではエボラ出血熱のニュースがかまびすしい。 本書で話題になるのは別の感染症。すなわち、鳥インフルエンザだ。正確には、新型ということになる。

山奥の村で、原因不明の死者が出た。状況が村の医師ではわからず、応援を頼む。
感染症の専門家がやってきた。 
そして判明したことは、かなり重大な感染症であるということだった。

村は封鎖されてしまった。そして、住民はその詳細を知らされない。一方、マスコミにもその話は伝えられない。単純に、山奥の小さな集落が音信不通になっただけだ。
人々は脱出を、救出を試みていく。一方感染者は続々増加して…。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが…。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!続きを読む
タグ:仙川環
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堂場瞬一 グレイ (11/2014) ☆☆☆☆



1983年、バブル前夜の東京。貧乏学生の波田は経済評論家の北川が率いるシンクタンクで働き始める。恵まれた待遇、やりがいのある仕事。だがそれは社会の裏側を牛耳る「悪」の世界への入口だった──。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
著名な経済評論家・北川啓が主宰する「北川社会情報研究所」。日々の暮らしに汲々としていた大学二年生の波田は、街頭調査のバイトで見込まれ、破格の待遇で契約社員になる。それが運命を大きく狂わせる一歩だとは知らずに…希望に満ちた青年を待ち受ける恐ろしい罠。潰すか、潰されるか。孤独な戦いが始まる。警察小説の旗手が挑むピカレスク・ロマ


実際のストーリーは、波田のリベンジということになる。
最初読み始めたときには、データ分析で一山あてるビジネス、という楡周平的な話を予想していたが、実際はまったく異なっている。
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タグ:堂場瞬一
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五十嵐貴久 消えた少女 吉祥寺探偵物語 10/2014 ☆☆☆☆



以前このブログを訪れていただいたこともある、五十嵐貴久さんの作品。
吉祥寺はこのブログの筆者にもなじみが深い場所でもあり、楽しみに手に取った。

主人公のおれはコンビニバイト。あれ?探偵じゃないのか? 小学生の息子と二人暮らしのバツイチ。バイト以外は、別れた奥さんからの養育費仕送りでまかなっている。ハモニカ横丁の飲み屋で飲んだくれ、オカマとも仲良し…と、当初とはずいぶんイメージが違うが、面白い。

さて飲み屋の常連の女子大生、泉ちゃんがコンビニにやってきた。買い物かと思ったら、依頼だという。猫探し。おれが暇だろうと思い、猫探しを手伝うように依頼してきたのだ。

で、猫を見つけたと思ったら、今度は少女探しの依頼を受けた。一年前に失踪した少女の行方を捜してほしい、というのだ。その依頼主は、美しい人妻だった…。

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posted by 濫読ひで at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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