2013年12月15日

富樫倫太郎 ファイヤーボール (12/2013) ☆☆☆☆




キャリアで頭でっかちで世間知らず。でも、だからこそ現場に出たい! 想像で書いたレポートのおかげで現場に転勤した元科学警察研究所の小早川冬彦。
彼が配属されたのは、「お客さま相談係」 通称0係という、新設の部署だった。

メンバーも変人あるいは他の部署からの厄介払いで来た連中ばかり。
だが冬彦は大喜びだ。

早速業務をこなしはじめる。だが公園のバッグを爆発物と間違えたり、いろいろ問題を引き起こしていく。
その一方、彼の調べるエリアで連続放火事件が起きる。 冬彦は犯行のあとをたどり、犯人のプロファイリングを始めた…。
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ラベル:富樫倫太郎
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2013年12月12日

中村航 絶対、最強の恋のうた (12/2013) ☆☆☆☆1/2



久々に読む、どストレートの青春恋愛小説だ。

僕はもみじ饅頭を渡して彼女を映画に誘った。
そして僕は彼女が好きであると自分で気がついた。
僕は彼女に夢中になった。でも彼女とは一線を超えなかった。
彼女と約束したから。

私は大野くんに誘われた。
そして話すうちにどんどん彼を好きになった。
好きになりすぎてこのままでは自分がダメになると思った。
そこで私は提案した。
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ラベル:中村航
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幸田真音 ランウェイ (12/2013) ☆☆☆☆1/2

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ファッション雑誌に長期連載された作品。
柏木真昼は、有名ブランドのバイヤーになった。東京の店に対して、そのブランドをミラノの本店から買い付けてくるのが仕事だ。先輩バイヤーにいじめられたりこき使われながらもなんとかこなしていくうちに、セレクトショップからオファーがあった。引き抜きだ。 だが真昼の先輩バイヤーもそのポジションを求めていた。 一方、真昼の元カレも真昼に対してアプローチをかけてきた。 そして…

舞台はミラノ、パリ、そしてニューヨークと移る。
真昼は幸運の遺伝子の持ち主なのだろう。
あちこちで幸運な出会いをし、それをすべて自分のメリットに変えていく。



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ラベル:幸田真音
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七尾与史 ドS刑事(三つ子の魂百まで殺人事件)(12/2013) ☆☆☆☆

ドS刑事(三つ子の魂百まで殺人事件)

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シリーズのようだが読むのは初めて。

タイトルのとおり、主人公はドSの刑事。 実際は女性の姫様、警察庁の偉いさん(次期警察庁長官といわれる次長の黒井篤郎)の愛娘の黒井マヤだ。

ストーリーは、現代と、それからマヤの高校時代のストーリーが交互に展開する。

猟奇殺人が起こった。
「スイーツ食べ過ぎ殺人事件」という。過食を強要して胃が破裂して死んでいる。
その殺人には美学がある。「ホシは表現者なのよ」マヤは言う。死体の置き方やポージングその他、計算しつくされた形だと。

高校生のマヤは同級生のキリコと仲良くなった。二人の共通の趣味はホラー映画、スプラッタ映画だった。
二人は仲良く死体談義をする。

ある日、キリコは映画の撮影に誘われた。キリコを主演女優とする、というものだった。
マヤを誘い、キリコは山荘に出かけた…
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ラベル:七尾与史
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2013年12月01日

大崎梢 プリティが多すぎる (11/2013) ☆☆☆☆☆

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ひさびさの5つ星。個人的には今年一番かもしれない。
昨年の「クローバー・レイン」と同じように、僕の心にストレートに届いてきた。
ずいぶん自分にはミスマッチな作品ではあるのだが。

出版社に勤める若手の新見は、転勤により「ピピン編集部」に異動した。

「ピピン」とはローティーンの女の子向け雑誌だ。
カワイイものを扱う雑誌だ。もちろん新見にはそんなものはまったくわからない。
戸惑う毎日だ。自分でもやりたいと思わないから身が入らない。

ピピンにはモデルがいる。中学生から高校生のモデルだ。毎年募集し、数万人のなかから数人が選ばれる。
「南吉」と呼ばれる新見(もちろん「ごんぎつね」の新美南吉からとられたものだ)もその選考プロセスに関わっていく。

いろいろな仕事を進めながら新見もだんだん仕事に慣れ、またピピモたちとも仲良くなっていく。
そしてある日、悪天候のためモデルが到着せず、しかたなく近くにいた別のモデルを使った撮影が行われた。その結果…
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ラベル:大崎梢
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山本幸久 展覧会いまだ準備中 (11/2013) ☆☆☆☆



山本幸久の作品を読むと、いつもハッピーになれる。
今回も予想にたがわない。

今田弾吉は美術館の学芸員だ。
大学では応援団で応援にあけくれ、その後大学院にいき、小さな市の美術館に職を得た。

4年たってもまだまだ見習いで、なかなか自分の言う企画は通らない。
美術館の企画というのは開催までにいずれにしても数年はかかるものなので焦る必要もないのだが。

応援団の先輩から自分の家にある絵の写真を魅せられた。それがもとで、彼は、先輩の息子と共にその作者の子孫に会いにいくことになる。

そして…続きを読む
ラベル:山本幸久
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小手鞠るい あなたにつながる記憶のすべて

あなたにつながる記憶のすべて

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小手鞠るいの作品。
このブログではおなじみでもある。

さてこの本は一応エッセイ集といえばエッセイ集だ。あるいは私小説ともいえるかもしれない。
ただ、この本は「あなた」について書いているという点では「ワタクシ」小説ではない。

それぞれの作品は、「あなた」について客観的に書いている。
たとえば、「そのとき、あなたは、中米の永世中立国、コスタリカの海辺の村の貸別荘に滞在していた」とある。だがこの「あなた」というのは作者のことなのだ。一部分、回想シーンでは「私」というのも出ているが、基本的に「あなた」に呼びかける声の形になっている。

そしてタイトルが示すように、「あなた」が思い出す「だれか」についての話になっている。

「死者について、書きたい。その人に関する記憶だけをたよりにして。…(中略)死者だけではなくて、音信不通、消息不明、すなわち、消えてしまった人々も登場させてはどうか…」

こういうコンセプトの連作になっている。

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ラベル:小手鞠るい
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中村文則 去年の冬、きみと別れ (11/2013) ☆☆☆☆



海外でも人気が出始めている中村文則の作品。

「僕」の視点だったり、「資料」として手紙形式になっていたり、それぞれの章によって視点が変わるので、それに慣れる必要がある。

「僕」はある死刑囚について取材の上で本を出す仕事を引き受けた。 だがそれは簡単なことではなかった。
その死刑囚はカメラマンだった。姉がいる。死刑囚からの手紙は、姉に対して出されたものもある。
彼の死刑判決の理由は、連続殺人。最初は事故かと思われた。だが二度連続で人が死ぬ場合には事故ではないと見られる。

彼が殺した理由は何か、また彼の姉は何を考えているのか、そして「僕」は作品を仕上げることができるのか…

人間の感情がからみあい、また叙述トリック的な部分もあったりしてかなり読み手がまごつく可能性も高い。だがこれは作品をより複雑かつ面白くしていることは確かだ。

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ラベル:中村文則
posted by 濫読ひで at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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