2016年07月21日

清武英利 プライベートバンカー (7/2016) ☆☆☆☆1/2

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

プライベートバンカー [ 清武英利 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2016/7/21時点)




ノンフィクション、と書いているが心理描写も多いしかなり不都合なことも書いているので、フィクションも混じっているだろう。そうでなければ個人攻撃だ。

それはさておき面白い。
プライベートバンカーが何をやろうとするのか、そして顧客をめぐる醜い争いはどうやって起きるのか。
言ってしまえばカネの亡者たちがカネを取り合う場所としてシンガポールが選ばれている、というような話ではある。続きを読む
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2016年01月14日

小路幸也 怪獣の夏 はるかな星へ (1/2016) ☆☆☆☆1/2 @shojiyukiya

怪獣の夏はるかな星へ

怪獣の夏はるかな星へ
著者:小路幸也
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



私は作者1年違い、ほぼ同年代だ。

小学校に入る前にウルトラマン、ウルトラセブンが放送された。そして何度も再放送されたので、小学校以上でも見て、脳裏に焼き付いている。

昔はすべて良かった、とは言わない。だがあの時代の良さも確かにあった。その時代へのオマージュとしてこの作品がある。

「怪獣」「公害」「正義の味方」あたりが本作品のキーワードだ。

以下楽天ブックスより
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1970年夏、地球の危機を救うのは子供たちだ!?人気作家、初の怪獣小説!

【目次】(「BOOK」データベースより)
下水口の絵/怪しい隣人/キカイ爺さん/光る空、唸る地/不思議なもの/怪獣が動き出す/動く怪獣の絵と泡/機械人間に襲われる町/機械人間と機械の化け物/光りの巨人/あやつるもの/あやつるものを、あやつるもの/この星のどこかに/美しい星/怪獣が出てくる/僕らの決心/僕たちは、光りの子供/消える命、消えない魂/遠くへ消えた光り/明日への光り

(引用終わり)


怪獣のありかたも、登場人物の名前も、なんとなくウルトラマンやその怪獣などを彷彿とさせるものが多い。
(公害はむしろスペクトルマンかもしれないが。)
最初はガヴァドンのノベライズかと思ったくらいだ。

だがこの小説を「怪獣小説」というのにはどうも違和感がある。もちろん怪獣も正義の味方も出てくるが、「正義を愛する心」はあっても怪獣とプロレスをするのがメーンではないのだ。

なんにしても、話はなんとなくの予定調和であり、いろいろな登場人物の「正体」もほぼ予想どおり。ジュブナイルと言ってもいいのかもしれないが、大人が読むべきものなのかもしれない。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 ウルトラマン世代の人たちに。

そういえば朱川湊人さんも同世代だった。
タグ:小路幸也
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2016年01月10日

黒野伸一 限界集落株式会社 (1/2016) ☆☆☆☆1/2

脱限界集落株式会社

脱限界集落株式会社
著者:黒野伸一
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



エンターテインメントは楽しければよい。
僕の持論だ。

楽天ブックスより:

商品説明
TVドラマ化原作、待望の続編!!

多岐川優が過疎高齢化に悩む故郷を、村ごと株式会社化することで救ってから四年の歳月が経った。止村は、麓にある幕悦町の国道沿いに完成したショッピングモールとも業務提携するほど安定的に発展していっている。
そんな中、かつて栄えていた駅前商店街は、シャッター通りになって久しかったが、コミュニティ・カフェの開店や、東京からやってきた若者たちで、にわかに活況を呈していた。しかし、モールの成功に気をよくした優のかつての盟友・佐藤の主導で、幕悦町の駅前商店街の開発計画が持ち上がる。コミュニティ・カフェを運営する又従兄弟を手伝っている優の妻・美穂は、商店街の保存に奮闘するが、再開発派の切り崩しにあい、孤立していく。
開発か、現状維持か? 日本のそこかしこで起こっている問題に切り込む、地域活性エンタテインメント! 信州、東北で大ヒット、17万部突破シリーズ待望の続編です。


【編集担当からのおすすめ情報】
TVドラマ化決定! NHK土曜ドラマ 2015年1/31〜全5回 放送予定

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東京からきた多岐川優の活躍で、消滅の危機を脱した止村。あれから4年ー。駅前のシャッター通り商店街、再開発か、現状維持か!?優との行き違いから家を出ていた美穂は、劣勢側の駅前商店街保存に奮闘するが…。地方が直面する問題に切り込む、地域活性エンタテインメント!人口減少社会の希望がここにある!!

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
黒野伸一(クロノシンイチ)
1959年神奈川県生まれ。『坂本ミキ、14歳。』(文庫化にあたり『ア・ハッピーファミリー』を改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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近藤史恵 胡蝶殺し (1/2016) ☆☆☆☆1/2

胡蝶殺し

胡蝶殺し
著者:近藤史恵
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



名手、近藤史恵のミステリー仕立ての小説。

(以下「楽天ブックスより:)
著者インタビューあたため続けていた「歌舞伎の子役」について描かれた本作についてお話を伺いました。


歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー

「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉は俊介にやらせる。そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。さらに、秋司を突然の難聴が襲う。ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…?

【編集担当からのおすすめ情報】
とにかく読んでみてください。
歌舞伎に詳しい方も、そうでない方も、たっぷり楽しめます。
近藤史恵氏の淡々としながら緊張感のある描写に、あっという間にひきこまれると思います。


主人公は子役ではなく、あくまで萩太郎だと言える。もちろん萩太郎を狂言廻しと見ることも可能ではあるのだが。
自分の子と、歌舞伎の後見人になった「子」の扱いかた、そして「子」の母親との関係など、萩太郎の苦悩は深い。
だがミステリーとしてはそれだけで終わるわけではない。実は仕掛けは最後に明らかになる。その謎を楽しんでもらいたい。もちろんこれはミステリーというよりは歌舞伎の関係者の心の内を描く小説だ、とも言えるし、ミステリー部分はオマケということもできるだろう。☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 連獅子を踊るのが夢、というのはなんとなくわかります。
タグ:近藤史恵
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2015年11月23日

山本幸久 店長がいっぱい (11/2015) ☆☆☆☆1/2

店長がいっぱい

店長がいっぱい
著者:山本幸久
価格:1,620円(税込、送料込)
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楽天ブックスによる紹介はこうある。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
夫を亡くしたばかりの真田あさぎは、小学生のひとり息子を育てるため、「友々丼」と名付けた“他人丼”の専門店「友々家」を開いたー。あれから30年余り。いまでは、百二十店舗を数えるまでになった。東京、神奈川、群馬…今日も、あちこちの「友々家」では、店長たちが、友々井をせっせと提供している。それぞれの事情を抱え、生きるために「友々丼」をつくり続ける7人の店長と、共に働く人々のちょっぴり切ない七つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)
松を飾る/雪に舞う/背中に語る/一人ぼっちの二人/夢から醒めた夢/江ノ島が右手に/寄り添い、笑う


もちろん間違ってはいないがこれを前提に読むとあれ?となるだろう。
タイトルのとおり、これはそれぞれのフランチャイズの店の店長の物語だ。店にはそれぞれ店長がいて、それぞれ悩んでマネジメントしている。そして皆自分の人生を背負っているし、店員やバイトなどの管理も行っている。 そして、当たり前だが料理を作って出さなければならない。店長は皆悩みながら日々を過ごしている。大きなものであっても小さなものであっても。続きを読む
タグ:山本幸久
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2015年10月20日

柚木麻子 ナイルパーチの女子会(10/2015) ☆☆☆☆☆

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会
著者:柚木麻子
価格:1,620円(税込、送料込)
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「私にふさわしいホテル」あたりで直木賞をあきらめたのかと思えた柚木麻子だが、この作品は受賞こそのがしたが、真正面から直木賞を狙った作品だと思った。

以下楽天ブックス引用
女友達どうしの凶暴な友情……
ブログがきっかけで出会ったキャリアウーマンの栄利子と専業主婦の翔子。その「友情」は次第に思いもよらぬものに変わってゆき……。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向にー。女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。
 (引用終わり)

ナイルパーチというのはナイル川にいる獰猛な魚だ。栄利子は商社のキャリアウーマン。今度はナイルパーチのバイヤーを務めることになった。
彼女が好きなブログ。その作者,翔子は近所に住んでいた。
栄利子は彼女に近づき、友達になった。 だが、実は栄利子には女友達がいない。優等生でやってきたが、女どうしの距離感がわからないのだ。続きを読む
タグ:柚木麻子
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2015年09月23日

山本弘 プロジェクト・ぴあの (9/2015) ☆☆☆☆



ちょっと読み手を選ぶSF.
科学が大好きな少女ぴあの。彼女はアイドルだ。だがアイドルになったのには大きな理由があった。科学好きの彼女は、いつか宇宙に飛び立ちたい。その資金稼ぎのためにアイドルをやっているのだ。

そして僕は、女装が好きな理系男子学生。女装しているときにぴあのと知り合った。
ぴあのの科学好きに魅せられて、僕は彼女と何度も会って話をする。アドバイスもいろいろと。

その後僕は彼女のいる事務所に就職した。男性のままで、女装のことは黙って。

ぴあのは自分の夢に向かって進む。えせ科学を排除し、自分の発明を世に知らしめ、自ら空を飛び…。


読者を選ぶというのは、たとえば以下の単語に親近感を持てること。少なくとも拒否感がないこと。
AR

初音ミク
ニコニコ動画
投げ銭
MMD
シュレディンガーの猫
量子力学
タキオン

ハードSF好きであれば問題ないし、初音ミク文化に詳しい人なら共感できるだろう。
だが人によっては単語だけでなじめなくなる可能性はある。
「ほとんどの物理法則は時間に対して対称です。」…「ニュートンの運動方程式、相対性理論、量子力学、マクスウェルお電磁方程式、キルヒホッフの法則…どんな法則も、時間の方向を逆にしても成立します。唯一の例外が熱力学第ニ法則で、これだけは時間に大尉sて非対称です。つまり熱力学の第二法則が時間の方校を決定していることになります」
こんな文章が流れてくる。

だが面白いので、受容できるかたにはぜひおすすめだ。

おすすめ度:☆☆☆☆
近いうちにこの小説が本当になるかもしれません。
タグ:山本弘
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2015年08月04日

小路幸也 旅者の歌 1 始まりの地 ☆☆☆☆



旅者(リョシャ)とは文字通り旅をする者だ。
本名は別にあった。

シイフルの地では、7歳、14歳、21歳のときそれぞれ一晩檻に入れられる。
試しの檻という。

そして、何人かが、そのまま野獣になってしまうのだ。
野獣になってしまったらそのまま家族別れになる。

さて、その日に3人が野獣ではなく、「離者」になった。野獣の姿を持ちながら、人間の意識があり言葉をしゃべる者たちだ。馬、猫、鷹。 ニイマールはその3人を連れて旅に出ることにした。真実を探し、彼らを元にもどすために。

ニイマールはその日からリョシャになった。

リョシャは進む。仲間を取り戻すために。
物語は続く。

おすすめ度:☆☆☆☆ 長くなりそうです。好きな人はどうぞ。
タグ:小路幸也
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山本幸久 ジンリキシャングリラ (7/2015) ☆☆☆☆1/2




「人力車部、入ってくんない?」彼女の誘いに、野球部を辞めたばかりの雄大は……。田舎町の高校を舞台にした、笑いと涙の青春小説。


しか書誌情報がない。かなりいい加減だなあ。
山本幸久の本だから、ハッピーエンドになる。

というかそんなシリアスなハードな話ではない。
人力車部、という高校の部活に入った若者が、先輩の女性にドキドキし、人力車を引っ張るうちにその面白さに目覚めつつ、家族の絆を深めていく…というようなハートフルストーリーだ。
謎のインド人じゃないイシュタール王国の王子が出てきたり、不思議な物語になっている。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 安心して読める青春ものです。
タグ:山本幸久
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2015年08月03日

堂場瞬一 埋れた牙 (7/2015) ☆☆☆☆



Kobo logo電子書籍版 埋れた牙 1,512円
紙書籍版 埋れた牙 1,836円


発売日: 2014年10月15日頃
著者/編集: 堂場瞬一
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 380p
ISBNコード: 9784062191548


商品説明
ベテラン刑事の瀧靖春は、自ら願い出て、警視庁捜査一課から生まれ育った吉祥寺を管轄する武蔵野中央署に移った。ある日、署の交通課の前でうろうろする大学時代の旧友、長崎を見かける。事情を聞くと、群馬から出てきている姪で女子大生の恵の行方がわからなくなっているという。新人女性刑事の野田あかねの“教育”もかねて、まず二人だけの「捜査」を始めると、恵の失踪は、過去の未解決事件へとつながっていったーー。

「ここも、特別な街じゃないんだ。どんな街にも、一定の割合で悪い奴はいるんだよ」

都市でもなく、地方でもないーーこの街には二つの水流がある。「住みたい街」として外部を惹きつける、上品な水流。だがその下には、この地で長年暮らしてきた人たちが作った土着的な水流がある。

「私は、この街の守護者でありたいと思っている」

愛する街とそこに住む人々を守るためにーー「地元」に潜む牙に、独自の捜査手法で刑事が挑む、異色の警察小説が誕生!
第1章 我が街
第2章 消失
第3章 探索
第4章 ある過去
第5章 共通点
第6章 消えた女たち
第7章 混迷
第8章 隠された性癖
第9章 闇の戦い
第10章 救出
第11章 陰にいた者


舞台は吉祥寺だ。刑事の瀧はもともと地元の吉祥寺の警察署に転勤した。父の介護もあり、捜査1課からの転属を希望したのだ。

地元の友人から、姪がいなくなった、という相談があった。どうやら失踪だ。手がかりはあまりない。真面目な子で、アルバイトをしながら大学に通っているという。

瀧は、若い女性刑事と組んで捜査を始める。 すると、吉祥寺で同じような事件が10年毎に起こっていることに気づく。果たしてその関係は…?


本文の途中にナレーションが入っているので、犯人はほぼわかってしまう。
WhodunitよりはWhydunitというほうが正しいのだろう。

それでも面白く読める。
惜しむらくは、吉祥寺のサトウがサンロードにあるという記載だ。
間違った記載は、面白い小説にとっては興ざめになってしまう。架空ならいいが、実在の街を使い、実在の店を記載するのであればちゃんと記載してほしい。むしろ校閲の責任なのかもしれないが。

おすすめ度;☆☆☆☆ こんな守護者がいてくれると助かります。

タグ:堂場瞬一
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2015年07月11日

小路幸也 札幌アンダーソング (7/2015) ☆☆☆☆

札幌アンダーソング

札幌アンダーソング
著者:小路幸也
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



商品説明
「東京バンドワゴン」の小路幸也が贈る、革新的エンタメミステリ!!
北海道は札幌。雪の中、全裸で発見された奇妙な遺体の謎を解くため、若手刑事の仲野久は、先輩で無駄に色男な根来とともに、「変態の専門家」を訪ねる。はたしてその専門家とは、美貌の天才少年・春で・・・・・・。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
北海道は札幌。雪の中、全裸で発見された変態的な遺体の謎を解くため、若手刑事の仲野久は、無駄に色男の先輩・根来とともに、「変態の専門家」を訪ねる。はたしてその専門家とは、とんでもない美貌の天才少年・春。なんと彼は、四世代前までの、先祖の記憶を持つという。その膨大な記憶から、あらゆる事実を見逃かすことができるのだ。その頭脳により、春は犯人の遺したメッセージを看破。しかも意外な方法で犯人を挑発し始め…!?変態事件に巻き込まれたフツウの主人公の運命は。そして札幌の歴史に秘められた意外すぎる謎とは…!?


ここに出てくる「春」は完全な異能者だ。
ミステリーというかファンタジーとも言える。だがその要素を持ちつつ、一応はミステリーとなっている。だがこれはさすがに題材が少なすぎて解けない。

設定が意外すぎるが、これを受け入れられるなら面白く読めるだろう。
ちなみに続編も出ているようだ。

おすすめ度:☆☆☆☆ 設定を受け入れられるなら楽しめます。
タグ:小路幸也
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杉井光 東池袋ストレイキャッツ (6/2015) ☆☆☆☆

東池袋ストレイキャッツ

東池袋ストレイキャッツ
著者:杉井光
価格:615円(税込、送料込)
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ずっとひきこもって音楽ばかり聴いていた不登校児の僕。けれど、ゴミ捨て場で拾った真っ赤なギターが僕の運命を変える。それには、交通事故で死んだギタリスト、キース・ムーアの幽霊が取り憑いていたのだ。「俺が生きてる間に発表できなかった曲を、おまえが代わりに歌うんだよ」幽霊に尻を叩かれ、僕は池袋で路上ライブを始める。そこで出逢ったのは、身分を隠して夜の街を彷徨う歌姫ミウ、それから沢山の路上パフォーマーたち。ストリートで迷い猫たちが歌い奏でる、せつなくて甘い青春と音楽の物語。


上記は最初の短編のみ。その後は僕の葛藤、仲間とのふれあいが描かれる。

いろいろな意味で荒唐無稽だが、楽しければそれでいい。

おすすめ度:☆4 ストリート・ミュージシャンの世界もいろいろです。
タグ:杉井光
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和多月かい 世界融合でウチの会社がブラックに!?

世界融合でウチの会社がブラックに!?

世界融合でウチの会社がブラックに!?
著者:和多月かい
価格:972円(税込、送料込)
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(楽天ブックスより)
その日すべてが一変した。世界は融合し日本のすぐそばに魔法帝国が出現! 第10回C★NOVELS大賞・特別賞&読者賞受賞作!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
地球が異世界と融合しようとも、日本の近海に魔法帝国が出現しようともー社会人一年生の藤崎通には好奇心以外の関係はないハズだった。しかしその帝国支部への配属となれば話は違う。通はいきなり未知の大陸でのプロジェクト最前線に立つことになった。一方、その魔法帝国はある理由から深刻な『魔力』不足に陥っており…。これは藤崎通の奮戦の物語。第10回C・NOVELS大賞特別賞および読者賞受賞(第10回記念として特設)受賞作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
和多月かい(ワダツキカイ)
『世界融合でウチの会社がブラックに!?』で第10回C・NOVELS大賞特別賞および読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


魔法世界と現在の地球がつながってしまい、そこに赴任した商社マンの新人、通が頑張る話、ということ。
原発問題なども出てくるが基本的にはライトノベルというかむしろBL要素を含んだお話、という感じかな。

ファンタジーだが恋愛はなし。
タグ:和多月かい
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里見蘭 ミリオンセラーガール (7/2015) ☆☆☆☆1/2




本好きにおすすめ。
あたし、沙智はファッション雑誌志望で出版社に入社したのに、配属先はなぜか販売促進部。平たく言えば書店の営業。

ド素人ながら営業をはじめ、知らないことを知らないままで進みつつ、なんとか営業の面白さに気づいていく。

書店出向での書店員サイドからの話や、本の流通の実態、そしてライバルの出現など、王道のサクセスストーリーでありつつ本づくりの実態がわかる。
本好きならぜひ。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 ミリオンセラーは作るもの。
タグ:里見蘭
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西澤保彦 さよならは明日の約束(7/2015) ☆☆☆☆1/2

さよならは明日の約束

さよならは明日の約束
著者:西澤保彦
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



本好きな少女を中心にした、瑣末な事象からの謎解き連作、とでも言えばいいだろうか。

「恋文」昔買った本にはさまっていた、出されていない手紙の中の殺人犯の指名。
私の昔話から、この子はほぼ真実にたどりついてしまう。
9マイルは遠すぎる、というハリイ・ケメルマンの短編を題材にして。

こんな感じだ。

さてハリイ・ケメルマンの「9マイルは遠すぎる」は昔、ハヤカワ・ミステリ文庫が出た時の初期の版を読んだ。そのときのカバーは青色だったと記憶している。
原題は A Nine Mile Walk だったと思う。

短篇集のその他の作品は忘れてしまったが、同じ頃に創元推理文庫で出ていた思考機械シリーズや黒後家蜘蛛の会のようなものも読んだというかすかな記憶がある☆。もちろん数年間の違いはあるかもしれないが。

西澤保彦が私と同年代であることを感じる。彼のほうが上ではあるのだが。


おすすめ度:☆☆☆☆1/2 やはり心理描写には定評があります。まあ、中の一作はご愛嬌、という感じですが。
タグ:西澤保彦
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2015年06月07日

原宏一 ヴルスト!ヴルスト!ヴルスト! (6/2015) ☆☆☆☆



ヴルストとはソーセージのことだ。
これは、ソーセージづくりに賭ける男と、それに巻き込まれたもう一人の若者の物語。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
たかがソーセージされどソーセージ。おれはこいつに命かけてんだ!世の中、“傾向と対策”だけじゃどうにもならない。19歳の若造と59歳の親爺が挑む、人生の正念場!家族の謎を追って本場ドイツへ…読めば無性にヴルストが食べたくなる!


高校中退の若者、勇人が、大学受験のための高校認定試験を受けようとしている。そして取り壊しの決まったアパートに期限付きで住んだ。そこにいるもう一人の住人はちょっと変な男だった。
彼は実はソーセージづくりをやっていたのだ。
勇人は、彼に巻き込まれ、ソーセージづくりを手伝うことになる。そしてなぜ彼がソーセージ作りを目指すのか、期せずして知ってしまう…
続きを読む
タグ:原宏一
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藤谷治 世界で一番美しい (6/2015) ☆☆☆☆

世界でいちばん美しい

世界でいちばん美しい
著者:藤谷治
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



楽天ブックスより
商品説明
「船に乗れ!」作者、十年越しの代表作!

雪踏文彦。
ひとは、みな、彼のことを親しみを込めて「せった君」と呼ぶ。語り手である作家・島崎哲も、親友である彼をそう呼んだ。小学校ではじめて出会い、いつもどこかぼんやりしているようだったせった君は、幼少期から音楽の英才教育を受けていた島崎が嫉妬してしまうほどの才能を持っていた。
中学、高校と違う学校に通ったふたりは、あまり頻繁に会うこともなくなったが、大きな挫折をしたばかりの島崎を、ある日、偶然、目の前に現れたせった君のことばが救ってくれる。やがて、再び意気投合したふたりは、彼がピアノを弾いている一風変わったバーで行動をともにするようになった。
音楽のことしか、ほとんど考えていないせった君だったが、やがて恋をして、彼がつくる音楽にも変化が見られ始めた。そんなある日、彼らの前に、妙な男がちらつくようになった。彼は、せった君の彼女・小海が以前、付き合っていた男だった。そして、事件は起こった。

【編集担当からのおすすめ情報】
デビューから十年近く構想を練り続け、ついに辿り着いた著者の新たなる代表作です。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
音楽に人生のすべてを懸け、ちょっと、全力で恋もした。若き天才音楽家・せった君の三十年の人生。


音楽を志し、チェロの道をめざしそして挫折した『私』島崎哲。
幼い頃からの友人、せった君は実はピアノの天才だった。
でもせった君の家はピアノで生きていくことを許してはくれない。
一方筆者の家は音楽一家。自分も音楽を目指すが、才能の限界をみて挫折する。

せった君は言う。島崎君は音楽大学を受験するのをやめたんだよ。音楽はやめてないよ」

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2015年05月09日

誉田哲也 増山超能力師事務所 (4/2015) ☆☆☆☆



誉田哲也の異色作品。
タイトルどおり、超能力師、が出てくる。

この世界では超能力師、というのが国家資格になっている。能力を持つものが事務所を開いて探偵のように事件を解決する。

(以下楽天ブックス)

ちょっとおかしな新シリーズ始動!
いまや事業認定された超能力で、所長の増山ほか、能力も見た目も凸凹な5人の所員が、浮気調査や家出人探しなど依頼人の相談を解決!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
調査実績が信頼の証明。お客様のお悩みを、超能力で解決いたします!お困りの際は、迷わず当事務所まで。『武士道』『ストロベリーナイト』シリーズの著者による最高に楽しいエンターテインメント誕生!!

【目次】(「BOOK」データベースより)
初仕事はゴムの味/忘れがたきは少女の瞳/愛すべきは男の見栄/侮れないのは女の勘/心霊現象は飯のタネ/面倒くさいのは同性の嫉妬/相棒は謎の男
続きを読む
タグ:誉田哲也
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馳星周 復活祭 (4/2015) ☆☆☆☆



金に執着する、昔の怨恨を持つ男女たちが互いにつぶしあう経済小説。

(楽天ブックスより)

ITバブルに賭けた男女の壮絶なコンゲーム

八十年代バブル期に絶頂と転落を味わった男たちがITバブルに復活を賭けた。しかし、かつて裏切った女の復讐劇が水面下で進行し…。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにあるー。最後に笑うのは男か、女か。
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タグ:馳星周
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山本甲士 銀幕の神々 (4/2015) ☆☆☆☆

銀幕の神々

銀幕の神々
著者:山本甲士
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る




名手、山本甲士の作品。
文具配送大手の役員が、昔のことに思いを馳せる。
当時、高倉健の出てくるヤクザ映画は自分たちの憧れだった…。



以下、楽天ブックスより引用

忘れ得ぬ人と映画の思い出を叙情豊かに描く

岩瀬修は63歳、今は文具会社の経営陣に収まっている。彼には、昔夢中になった任侠映画にまつわる忘れられない思い出があった。初めて観たのは中二のとき。すぐに高倉健のファンになった。映画を観たいために家業の飲み屋を手伝うようになり、周囲からはヤクザと煙たがられている中間のおっちゃんと仲良くなる。そして、心臓が悪い従姉妹の弥生が、近くの県立病院に入院してきた。学校に通えない弥生のために、修はプリントなどを届けに行くようになった。弥生は、優秀で本好き、しかも絵を描くのが抜群に上手い。ケンカもしながら、親しくなっていく。任侠映画と、二人の出会いを経て、修は人生の荒波に漕ぎ出し始めた……。
任侠映画に、そして主人公達に夢中になった青春時代。たかが娯楽映画。でも、そうではなかった。あの頃の出会いがあって、今の自分がいることを、切ないエピソードとともに感じるのだった。
ノスタルジックでハートウォーミングな、任侠版『ニュー・シネマ・パラダイス』!



【編集担当からのおすすめ情報】
映画館に入ったときのワクワクドキドキ感、そして見終わって勇気や力をもらって映画館を後にした、あの頃ーー。
誰もが経験したことのある思いを再現した、映画への愛情あふれた書き下ろし小説です。
1960年代に黄金期を迎えた、東映の任侠映画の名作が多数登場します。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
岩瀬修は六十三歳、今は文具会社の経営陣に収まっている。彼には、昔夢中になった任侠映画にまつわる忘れられない思い出があった。初めて観たのは中二のとき。たちまち高倉健の虜になった。映画を観たいがために家業の飲み屋を手伝うようになり、周囲からはヤクザと煙たがられている中間のおっちゃんと仲良くなる。そして、心臓が悪い従姉妹の弥生が、近くの県立病院に入院してきた。学校に通えない弥生のために、修はプリントなどを届けに行くようになった。弥生は、優秀で本好き、しかも絵を描くのが抜群に上手い。ケンカもしながら、親しくなっていく。任侠映画と、二人との出会いを経て、修は人生の荒波に漕ぎ出し始めた…。忘れ得ぬ人たちと映画への想いを綴った落涙必至の書き下ろしハートウォーム小説。


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タグ:山本甲士
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2015年05月08日

本田誠 空色パンデミック (5/2015)

空色パンデミック(1)

空色パンデミック(1)
著者:本田誠
価格:626円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



空色パンデミック(2)

空色パンデミック(2)
著者:本田誠
価格:626円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



(楽天ブックスより)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「見つけたわよ、ジャスティスの仇!!」「…はい?」高校受験の朝、駅のホームで僕はその少女と出逢った。彼女ー結衣さんは“空想病”。発作を起こすと正義の使者とかになりきってしまうらしい。以後なぜか結衣さんは何かにつけ僕の前に現れる。空騒ぎに付き合ってられない。最初はそう思っていた。彼女を守るため世界を敵にまわして戦うことになるなんて、思いもしなかったー。えんため大賞優秀賞受賞、狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」。
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タグ:本田誠
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2015年04月12日

小路幸☆也 スターダスト・パレード (4/2015) ☆☆☆☆

スターダストパレード

スターダストパレード
著者:小路幸也
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る




心優しき元暴走族のヘッドが言葉を話せなくなった5才の美少女を匿うことに。『東京バンドワゴン』の著者が描くエンタメミステリー。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
傷心の元暴走族ヘッドが、言葉を失った5歳の少女と逃避行ー星屑のようなささやかな僕たちの光。『東京バンドワゴン』の著者が描く極上のハートフル・ミステリー。


実際に読んでみたら、ちょっと戸惑う。
主人公はいきなり刑務所から出てくる。
そこへ迎えにくるのは刑事。
だが主人公は実はその刑事によって救われている。
そしていきなり彼に対して非常に難しい依頼をしてくる。
かなりヤバイ話を。

というわけで結構荒唐無稽な話であり、それなりの展開になりそうだったが、大きな問題になる前に解決してしまう。

あまり不幸な人間を作りたくない作者の苦肉の策だったのかもしれない。


小路幸也は大好きなんだが、ちょっとこの設定についていけないうちに読了してしまったきらいはある。
もちろん人間模様はきっちり描かれているのだし、面白いのだが…何が足らないのだろう。
もっとエンターテインメントチックに、ハードボイルドに、ということだったのかもしれない。

小路幸也の作品に出てくる人たちの大部分は基本いい人たちなので、なかなかむずかいいのな。

おすすめ度 ☆☆☆☆ 足がつかない車でカーチェイスもいいでしょうね。


タグ:小路幸也
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柚木麻子 3時のアッコちゃん (4/2015) ☆☆☆☆1/2

3時のアッコちゃん

3時のアッコちゃん
著者:柚木麻子
価格:1,188円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る




スーパーウーマンのアッコさんが活躍する話…と思った。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
働き女子の悩み、ズバッと解決!明日の元気が湧いてくるサプリメント小説!心においしい短編集。

会社の新企画がなかなか決まらない。そこで私はアッコさんに相談してみた。するとアッコさんは突然メイドさんのような格好で会社に現れ、3時のお茶会をするように命じたのだ。
アッコさんのお茶とお茶菓子は素晴らしい。そして企画がどんどん決まり…。
二話目は、アッコさんが通勤時間にスムージーを売っている話だ。 
そこで3話目もアッコさんの続きかとおもいきや…


アッコさんの話というわけではなく、働く女性たちを応援する短篇集だ。
いずれにしても、自分がやりたいことを見つけ出すのが必要、というのがわかる。
簡単に見つからないとしても、投げ出さないで、考える事。
まわりに目を配ってみること。
そうすると、きっと転機が見えてくる。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 人に親切にしてみましょう。何かが変わるかも。

タグ:柚木麻子
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2015年03月29日

石田衣良 オネスティ (3/2015) ☆☆☆☆



幼馴染のカイとミノリが交わした約束「どんな秘密もつくらない。お互い大好きだけど、恋愛も結婚もしない」。特別な関係を築く二人に、周囲の人間は困惑するが──。究極の愛を描く渾身の長編小説。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。家のそばにそびえるケヤキの木の下が、二人にとって大切な場所だったー。「おたがい大好きだけど、恋愛も結婚もしない。どんな秘密もつくらない」幼なじみ二人が交わした約束。純粋すぎる愛の行方は。『娼年』『逝年』を超える危険な純愛小説。


原稿が途中で消えてしまった。
気を取り直して書いてみよう。

主人公の男性はカイ。この名前を見ると、辻仁成の「カイのおもちゃ箱」を思い出す。
そして、内容も少し辻仁成チックなところがある。もちろん偶然だと思うが。

この小説で描かれるカイとミノリの関係。それを描く石田衣良の手法はあざとい。
ある人は「これこそ愛だ」というかもしれない。また、『男女間の友情だ』という人もいるだろう。
なんとなくこの描き方も辻仁成に似ている。
だがもっと石田衣良らしいのは、お互いがより理性的で、かつ相手の行動を受け入れていることかもしれない。



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タグ:石田衣良
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柴崎友香 パノララ(3/2015)



内容説明


二八歳の「わたし」(田中真紀子)は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることにした。その家は変な家で、コンクリート三階建て(本館)、黄色い木造二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合され、私の部屋はガレージのうえにある赤い小屋。イチロー父の将春は全裸で現れるし、母で女優のみすず、姉の文、妹の絵波と、家族も一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が2回繰り返されることがたまにある、と私に打ち明けるのであった。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
二八歳の田中真紀子は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることになった。その家は建て増しを重ねた奇妙な家で、コンクリート三階建ての本館、黄色い木造の二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合されていた。真紀子はガレージの上にある赤い小屋に住むことに。イチロー父は全裸で現れるし、女優の母、無職の姉、モテ系女子の妹も一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が二回繰り返されることがあると真紀子に打ち明けるのだった。芥川賞作家が放つ、新感覚パノラマワールド!


上記の情報を見ても、何やらよくわからないだろう。
実際のところ、読んでみてもよくわからない。

時はゆっくり進み、事件は起きるがそれもなんとなくのうちにすぎゆく。
一日を二度過ごす、という超自然現象についても、それはなんだか日常の延長のようだ。

みすずさんの奔放な行動は最後まで謎のままだし、イチローや私の能力についても検証されない。
絵波の事件にしてもなんだか他人ごとのようで淡々と過ぎていく。

きっとこれが作風なのだろう。

個人的には物足りなさが残った。
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2015年03月08日

柚木麻子 その手をにぎりたい (3/2015) ☆☆☆☆

その手をにぎりたい

その手をにぎりたい
著者:柚木麻子
価格:1,404円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



内容紹介(楽天ブックスより)
「ランチのアッコちゃん」作者最新作!

80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
恋と仕事とお鮨に生きるバブル期OL大河小説!


バブルの時代、というのはすごかった。
誰もが今日よりもよい明日を夢想し、そして信じていた。
金は使ってもまたどこかから湧いてくるし、一介のOLでも、自分へのご褒美として高いものを自分で買うのも当たり前の時代だった。

そんな時代のOLが一人で銀座の鮨屋に入り、味、そして握る若者にハマってしまった。
独身OLとて、毎週そんな鮨屋に行けるわけではない。だが彼女はなんとかそこへ通い続ける。
ほのかな恋心は消えるが、その一方で彼女も男性たちと身体を重ねる。

そして時は過ぎ、彼女のビジネスもバブルを過ぎる。
だが彼女は走り続けた。その鮨屋、そして彼の握る寿司を求めて。求めたのは寿司だけではなかったのかも…。

おすすめ度:☆☆☆☆ バブルではあった。一夜の夢。だがその時代は確かに存在しました。
タグ:柚木麻子
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2015年02月21日

滝田務雄  田舎の刑事の好敵手 (2/2015) ☆☆☆☆



おなじみ「田舎の刑事」シリーズ。そういえば黒川鈴木といったようなタイトルでシリーズがテレビドラマにもなっていたな。見ていないのでどの作品がドラマ化されたのかは知らないが。

内容紹介は以下のとおり。

県警本部より主席監察官来訪の報せに揺れる、田舎の刑事たち。この監察官、黒川とは学生時代からライバル関係だったのだが、監察官として重大な欠点があり…。大好評コミカル・ミステリ第3弾!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
県警本部より首席監察官が視察に来るという知らせに大慌ての田舎刑事たち。実はこの首席監察官、黒川刑事の高校時代のライバルだったのだが、警察官としては致命的な欠点があり…。署内がパニックに陥るなか、小劇団で起きた謎の事務所荒らしは公民館での墜落死体事件に発展し、無能な部下・白石や黒川夫人、さらには暴走する元ライバルにも頭を抱えながら黒川は捜査に乗り出す!鬼刑事・黒川鈴木に暇はなし!大好評コミカルミステリ、第三弾!


好敵手、というのはこの首席監察官のことだ。
彼はエリート警察官だが、へっぽこな推理をするという意味で致命的な問題を抱えている。
殺人事件が起きたのはある劇団だ。そこには黒川の奥さんがアルバイトで来ていた。

どんなバイトかというと、なんと風船をふくらませるバイトだった。演劇の中で使われるピエロのバルーンの操作ということだ。そのため彼女は「関係者」としてその場のノリで捜査に参加することになる。

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タグ:滝田務雄
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2015年01月29日

朱川湊人 冥の水底 (1/2015) ☆☆☆☆

冥の水底

冥の水底
著者:朱川湊人
価格:1,566円
楽天ブックスで詳細を見る




商品説明
医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編。

****

純愛ホラーというとちょっと違和感があるが、まあいいだろう。
玲人は、離婚して普段は手元にいない小学生の息子とともに、「マガチ」について調べ始める。するとすぐに妨害が入ってくる。
マガチの秘密とは何なのか。

物語では同時進行で若者の「出さない手紙」が挿入される。マガチの苦悩が描かれる。

ホラーといえばホラーだが、これはどちらかというとちょっと変わった推理小説、あるいはエンタメ小説といってもいいのではないだろうか。

本は分厚いが、一気に読みたくなる。それは作者の力量だろう。
結末はそれなりに予定調和でありつつも意外な感じ。この余韻もいい。

お勧め度:☆☆☆☆ 狼男の死体の写真なんて見たくないですよね?
タグ:朱川湊人
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大沢在昌 雨の狩人 (1/2015) ☆☆☆☆ 1/2




商品説明
刑事を殺そうとした極道と、極道を殺そうとした刑事。
罪が深いのは、そして生き残るのは、どちらだーー。
『新宿鮫』と双璧を成す警察小説シリーズの、最高傑作!

地下格闘技が行われていた新宿のキャバクラで、不動産会社社長の高部が銃殺された。
捜査一課の谷神とコンビを組んで捜査に当たった新宿署のアウトロー刑事・佐江は、高部殺しが、日本最大の広域暴力団・高河連合最高幹部の延井が仕掛けた一世一代の大勝負「Kプロジェクト」に繋がっていることに気付く。
延井は、連合の存続をかけた「Kプロジェクト」の完遂のため、延井に忠誠を誓う凄腕の殺し屋「佐藤」を使って、障害となる者を秘密裏に消していたのだ。
一方の谷神も誰にも言えない秘密を抱え、タイからやってきたプラムという少女とともに、延井に標的にされた佐江をサポートしようとする。
プラムに愛情にも近い感情を抱いた佐江と、佐藤が自分の父親であることに気付いてしまったプラム。
過去に谷神が犯した事件を端緒に、佐江、谷神、延井は、それぞれの思惑と矜持をかけた全面戦争へと突入する……。
血が血を呼び、謎が謎を呼ぶ、『新宿鮫』を遥かに凌駕する警察小説シリーズの、紛れもない最高傑作!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。捜査に当たった新宿署の刑事・佐江と警視庁捜査一課の谷神は、その事件の裏に日本最大の暴力団である高河連合の影があることを突き止める。高河連合最高幹部の延井は、全国の暴力団の存亡をも左右する一世一代の大勝負「Kプロジェクト」を立ちあげ、完全無欠の殺し屋を使い、邪魔者を排除しようとしていた。佐江、谷神と高河連合が、互いの矜持と命をかけた“戦争”を始めようとする中、プラムと名乗る一人の少女が現れる。進むことも退くこともできない暗闇の中にいた佐江は、絶望をたたえたプラムの瞳に、一縷の光を見出すが…

======

かなり詳細な内容情報が書かれている。編集者も気合を入れたのだろう。

主人公の刑事、佐江は新宿署のマル暴担当として長い間勤務している。転勤が多いはずの警察で、余人をもって代えがたい存在になっているのだ。地元の暴力団のメンバーのそれぞれの経歴を頭にたたきこみ、相手の立場に立ってものを考えるが、癒着は絶対にしない。

そんなやり手の一匹狼が、元公安の本庁エリートと手を組んだ。二人は、小さな土地の地上げの裏にある何かを探り、いつしかその全貌を見つけ出す。
しかし、それは身の危険と裏腹のものだった…。
続きを読む
タグ:大沢在昌
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2014年12月28日

新井素子 未来へ… (12/2014) ☆☆☆☆

未来へ…

未来へ…
著者:新井素子
価格:1,944円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



今年最後の紹介は新井素子の新刊。
なんと565ページだ。

なんでこんなに分厚いのか、というのはほぼ予想がついたが、やはり読後に「あとがき」を読んでその通りであったとわかる。
終わらなかったから。

それこそ昔の「絶句…」をはじめとして、彼女の作品は終わらない。書き始めたらどんどん伸びる。ストーリーができていても変わる。
チグリスとユーフラテス、にしてもハードカバー版は501ページあった。文庫では上下二冊でさらに分厚い。
チグリスとユーフラテス(上)

チグリスとユーフラテス(上)
著者:新井素子
価格:810円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



それはさておき。

この作品は、母親が、娘の成人を機会にして、実は双子で、死んでしまったもう一人の娘を救うべく、過去の自分に交信していく話だ。

SFとしては古典的な歴史改変パラドックスものか、と思いきや、なかなかそこに至らない。野球音痴が読売新聞を読んでも意味が分からない、などというエピソードが入ってきたり、まあ進まないこと進まないこと。

ネタバレは避けるが、変わったエッセイみたいなつもりで、ゆっくりと読むが吉かと思う。

ちなみにタイトルは新井素子らしいな、と思う。彼女のデビュー作「あたしの中の…」を思い出す。
そして主人公は現在の自分なのに、「過去へ…」ではなくて「未来へ…」というタイトルは、期せずして
ストーリーをきれいに言い表しているともいえる。

新井素子ファンにはおすすめ。そうでない人が初めて読むと、話の進まなさに面食らうかもしれない。


お勧め度:☆☆☆☆ 「一体全体、何考えてるのっ!」
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大崎梢 だいじな本のみつけ方




商品説明
大好きな作家の最新刊。発売を楽しみにしていたある日、中学2年生の野々香は、学校の手洗い場の角で忘れ物の本をみつける。好奇心から書店のカバーを外してみると、それは、まだ発売されていないはずの最新刊だった! 野々香と、クラスの図書委員・高峯秀臣は、本の持ち主の正体と、どうやって手に入れたかを探り始めるーー。大切な本との出会いをめぐって巻き起こるささやかな謎と、わくわくする冒険。賑やかでやさしい物語。

好きな作家の本をタイトルだけで注文したらジュブナイルだった。
まあ、よくあることだ。
それにいずれにしても大崎梢のことは好きなので問題ない。

中学生が主人公なためか、配達あかずきんシリーズのような深い謎解きはない。むしろ中学生が考えたらわかりそうな感じで構成されているのが心地よい。
読者のことをしっかり考える作者だ、と思う。また、親切な書店員が出てくるのも好ましい。

お勧め度:☆☆☆☆ 若い読み手に勧めてください。

タグ:大崎梢
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2014年12月13日

西澤保彦 下戸は勘定に入れません (11/2014) ☆☆☆☆

下戸は勘定に入れません

下戸は勘定に入れません
著者:西澤保彦
価格:1,728円(税込、送料込)
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楽天ブックスより
商品の詳細説明
酔えば酔うほど時間が戻る? お酒を飲むと、同席者とともにタイムスリップしてしまう古徳教授。その特異体質と推理力を発揮して、町の事件を解決する。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。人生に疲れ、酔って死ねれば本望とウイスキー片手に夜道を歩き始めたが、偶然、旧友・早稲本と出会ってしまう。いまや堂々たる実業家のこの男は、かつて古徳の恋人を奪って結婚したのだった。気まずさに逃げようとする古徳だが、早稲本の誘いを断り切れず、豪邸のホームバーで杯を傾けることに。やがて、酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップしてしまう。条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。はたして失った恋の秘密を解き明かすことができるのか?前代未聞のタイムスリップ本格ミステリ!

新シリーズ、なのかこれで読み切りで終わりなのかよくわからないが、連作短編でこれでひとつの長編をなしている。

上記にあるように、古徳は、条件が整うと、酒の相手と同時にタイムスリップできてしまう。
そして、もしその時に自分が…。
いや、ここまでにしておこう。あまり

連作ミステリとして、個別の謎解きも含まれる。
トリックにはいいものもアレなものもある。
すべてを含めて西澤チックといえるだろう。

多くを語らず、あとは読んでもらおう。
楽しめるはずだ。

おすすめ度;☆☆☆☆ ビールの幸運の話、知ってましたか?




タグ:西澤保彦
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堂場瞬一 Sの継承 (12/2014) ☆☆☆☆

Sの継承

Sの継承
著者:堂場瞬一
価格:2,052円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



楽天ブックスでは

商品の詳細説明
1963年、クーデター計画。2013年、首相を人質にした立てこもり事件。時空を超えたふたつの事件を繋ぐミッシングリンク「S」とは!?
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1963年、五輪前夜に人知れず計画されたクーデター。2013年、警察を翻弄する連続毒ガス事件。時空を超えたふたつの事件を繋ぐミッシングリンクは白骨死体と「S」。その正体とは!?

とある。

話が同時進行で現在と過去で進むので、混乱をきたしやすい。
現在、毒ガス事件が発生するが、そのルーツは昔のクーデター未遂だった。
当時、国を憂えたメンバーたちがクーデターを計画したが、失敗した。
その時に使用される予定だった兵器が毒ガスだった。
その製法、そしてクーデターの方法が現代へと伝播し、今回の事件が起きようとしている…





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タグ:堂場瞬一
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2014年11月24日

楡周平 ミッション建国 (11/2014) ☆☆☆☆☆



名手、楡周平が描き出す、ビジネスと政治の現実的な小説だ。

日本の未来を作る。それは政治家の仕事でもあり、経済人の仕事でもある。
この本は、志を持った政治家、そして経済人のストーリーだ。




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
政界の大御所から、将来の国のあり方を考えて欲しいといわれた甲斐孝輔。改憲も必要だが、国民がいなくなったのでは国がもたない。早急に打開策を見出さなければならないのは少子化なのだ…。もう時間がない!無関心でいいのか!!若い官僚や政治家と組んで勉強会を立ち上げた甲斐孝輔は、オリンピック選手村の子育て住宅への転用、大規模オンライン講座MOOCの活用、第二新卒構想…と政策を練り上げるが、党の重鎮からは「若造が何を」と横やりが。急がば回れ、甲斐孝輔は東京都知事に圧力をかける…。



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タグ:楡周平
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阿川大樹 横浜黄金町パフィー通り (11/2014) ☆☆☆☆

横浜黄金町パフィー通り

横浜黄金町パフィー通り
著者:阿川大樹
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



半分は実話が混じったフィクション。

横浜黄金町。ここは、以前「ちょんの間」があったところだ。
若い人はそういう単語を見ても意味がわからないケースが多いだろう。

平たく言えば、短い時間での売春コーナーのある地域ということだ。

ストーリーは、2つの時間を行ったり来たりして展開するので、ちゃんと理解しないと戸惑う。
2007年と2000年。それは「ちょんの間」前と後、ということでもある。

2007年にその街にやってきた女子高生フォトグラファーは、その地域が以前「ちょんの間」のあったところだと知る。
だから建物が変わった作りになっていたのだ。

いったい何があって、そしてどうなったのか…時代は2000年に飛ぶ。
その時代よりずっと以前から売春はあった。

だが、ある地域の家が売られ、そこが売春宿になる。するとその周りも地上げされて変わっていく…。
ふつうの土地がいきなり非常に高値に化ける。
それだけではない。まわりの環境が急激に悪くなる。

そうなるとそこの人々は売るしか無い。
だが、その地域外の人たちはそこに住み続ける。

すると、小学校の通学路にそのエリアがかかってしまうことになる。
そして、実態を見て、関係者も驚くような状況になっていたのだ。


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2014年11月02日

五十嵐貴久 キャリア警部・道定聡の苦悩 (11/2014) ☆☆☆☆



警察に入ったキャリア組の道定は、地方の県警の総務課長になった。その途端に汚職事件が起き、彼は何もしていないのに管理者として責任をとらされ、なぜか警視庁の操作一課にやってきた。

経験のないキャリア警部が現場に出ても足手まといだ。そして彼にパートナーがついた。それは…札付きで有名な美しい女性刑事だった。

彼女はいつもマイペース。大食いだしAVが大好き。道定のことも上司となど思っていない。
道定を組ませるのは、とんだ厄介払いではあるが、実は彼女が首にならないのは理由がある。
彼女は、ときどき事件を解決してしまうのだ。

そしてこの名コンビ(迷コンビ)の快進撃が始まる…。


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タグ:五十嵐貴久
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森博嗣 フォグ・ハイダ (10/2014) ☆☆☆☆



森センセイのゼンのシリーズ。

旅を続けるゼンは山の中で盗賊に出会った。その賊自体は大したことはないが、その用心棒のようにいる侍にゼンは驚いた。強い。
自分はかなわない、と思った。そこでゼン賊のほうに逃げ、彼を斬った…。

ゼンはその後、その侍、キクラと会う。彼は、チハヤの道場での先輩だった。キクラは事情を抱えていた。そして追手がやってくる…。

戦闘シーンはいつも小気味良い。リズムがあるから。
それが空中戦でも、斬り合いでも同じだ。

現実感がないなかでストーリーが進む。だが、楽しい。

それが森ノベルの真骨頂だといえるだろう。

お薦め度:☆☆☆☆ ゼンより強い者がいることが驚きです。
タグ:森博嗣
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仙川環 封鎖 (10/2014) ☆☆☆☆



今の世の中ではエボラ出血熱のニュースがかまびすしい。 本書で話題になるのは別の感染症。すなわち、鳥インフルエンザだ。正確には、新型ということになる。

山奥の村で、原因不明の死者が出た。状況が村の医師ではわからず、応援を頼む。
感染症の専門家がやってきた。 
そして判明したことは、かなり重大な感染症であるということだった。

村は封鎖されてしまった。そして、住民はその詳細を知らされない。一方、マスコミにもその話は伝えられない。単純に、山奥の小さな集落が音信不通になっただけだ。
人々は脱出を、救出を試みていく。一方感染者は続々増加して…。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが…。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!続きを読む
タグ:仙川環
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堂場瞬一 グレイ (11/2014) ☆☆☆☆



1983年、バブル前夜の東京。貧乏学生の波田は経済評論家の北川が率いるシンクタンクで働き始める。恵まれた待遇、やりがいのある仕事。だがそれは社会の裏側を牛耳る「悪」の世界への入口だった──。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
著名な経済評論家・北川啓が主宰する「北川社会情報研究所」。日々の暮らしに汲々としていた大学二年生の波田は、街頭調査のバイトで見込まれ、破格の待遇で契約社員になる。それが運命を大きく狂わせる一歩だとは知らずに…希望に満ちた青年を待ち受ける恐ろしい罠。潰すか、潰されるか。孤独な戦いが始まる。警察小説の旗手が挑むピカレスク・ロマ


実際のストーリーは、波田のリベンジということになる。
最初読み始めたときには、データ分析で一山あてるビジネス、という楡周平的な話を予想していたが、実際はまったく異なっている。
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タグ:堂場瞬一
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五十嵐貴久 消えた少女 吉祥寺探偵物語 10/2014 ☆☆☆☆



以前このブログを訪れていただいたこともある、五十嵐貴久さんの作品。
吉祥寺はこのブログの筆者にもなじみが深い場所でもあり、楽しみに手に取った。

主人公のおれはコンビニバイト。あれ?探偵じゃないのか? 小学生の息子と二人暮らしのバツイチ。バイト以外は、別れた奥さんからの養育費仕送りでまかなっている。ハモニカ横丁の飲み屋で飲んだくれ、オカマとも仲良し…と、当初とはずいぶんイメージが違うが、面白い。

さて飲み屋の常連の女子大生、泉ちゃんがコンビニにやってきた。買い物かと思ったら、依頼だという。猫探し。おれが暇だろうと思い、猫探しを手伝うように依頼してきたのだ。

で、猫を見つけたと思ったら、今度は少女探しの依頼を受けた。一年前に失踪した少女の行方を捜してほしい、というのだ。その依頼主は、美しい人妻だった…。

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posted by 濫読ひで at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする